踊ってから考える

エンターテインメント過剰摂取記録

テニミュの山吹と和睦出来ない

※あくまで個人の見解です。



テニミュ氷帝戦を観てきました。
跡部が最高過ぎてヤバい。
いや、本当にヤバい。跡部跡部で凄い。跡部が生きてる。
跡部が、この世に存在している…!
跡部が最高過ぎるし、他の氷帝メンバーも本当に氷帝メンバー…!ってなるし、氷帝の校歌凄いし、今回の氷帝戦で卒業する青学メンバーも最早貫禄のある安定感で観てられるし、テニミュやっぱり面白いなって思うんですよ。


思うんですけど、やっぱり山吹と和睦出来ない!!!!!


いや、本当になんで山吹だけこんな扱い…?っていう思いから解脱出来ない…!
そんなモヤモヤを抱えていたら、既に観劇から一月以上経っていた。
なんでこんなに和睦出来ないんだろうって冷静(当社比)に自己分析した結果、漸く自分を納得させられそうな理由がまとまったので、自分のために書いておこうかと。
なお、最初に書いた通り、完全に個人の見解であり、引くほど長い。


まず、最初にわたしはかつてファンサイト(と言う名の二次創作サイト)をやっていたくらい「テニスの王子様」にハマっていました。大学生の頃の話です。
その頃の推し校が山吹でした。次いで、ルドルフと不動峰
メイトでラミカを買い漁り、ゲームで只管推しCPダブルスを組ませていた時期です。
しかし、就職したこともありますが、比嘉戦辺りから徐々に熱が冷めてしまい、サイトは仕事のこともあり閉じ、毎週ジャンプで読む程度になり、程なく連載も終了しました。

テニミュは会社の後輩が熱心なテニミュファンで1st山吹までのDVDを借りて観ましたが、映像だったことと中の人のごにょごにょが立て続けにあった時期でもあり、その当時はまあテニスの王子様好きだったし、勧められたから取り敢えず観た感じではありました。
※ニコ動は怖いものだと長らく思っていたので、空耳動画も見てない。

あれから早8年弱。
Twitterのフォロワーさんが次々とテニミュにハマっていくのを見て、ミーハーなわたしはちょうど3rdに切り替わるタイミングでテニミュを観に行きました。
2015年2月14日の不動峰戦@TDCホールです。

↓当時の感想。
https://twitter.com/kirie1202/status/566555447130198016

漫画の中から飛び出してきてる!マジこれ。
生きてる…リョーマも海堂も伊武も橘さんも動いてる!って思った。
橘さん最高過ぎて、教師になって不動峰に赴任したい。


↓そして、こんなことも言ってる。
https://twitter.com/kirie1202/status/566593707218989056

https://twitter.com/kirie1202/status/566594441666756608

https://twitter.com/kirie1202/status/566594749277024260

時間が経つと原作の設定と妄想の設定が入り混じるのって腐女子の悪い癖じゃないですか?え?混じらない?混じるよね?
※個人の見解です。

現場で見たテニミュはその妄想を吹き飛ばす「あー!そうでしたー!」があって、本当にあの頃の自分を思い出したんですよ。
ちなみに、不動峰戦は3回観た。

しかし、この時唯一馴染めなかったのが、アンコールの群舞と客降りでした。
群舞に関しては踊りの上手いキャストが前方に配置され、みんな笑顔が基本なので、キャラとキャストの性格の不一致(伊武が満面の笑みとか)やキャラの関係性的に立ち位置が納得出来ない(神尾と伊武がシンメじゃない…!みたいなやつ)面倒くさい原作厨。
あとキャストが客席に降りてきてハイタッチするのもちょっとなー、別にキャラと触れあいたいわけじゃないんだよなーと思いましたが、まあこれは好みの問題でもあります。

そこからのルドルフ戦。
これがもう本当に最高で!最高 of 最高で!
青学も不動峰もルドルフもやっぱりこの世に存在しているのでは???ってなった。
裕太最高に可愛い。流石、わたしの最初の推しキャラ。
もうルドルフ戦では満面の笑みの伊武もさほど気にならない。いや、ちょっとは気になる。
えっ、テニミュ最高じゃない…?しかも、次はわたしの最推し校山吹でしょ…?ライブよりテニミュでTDC来ちゃうんじゃないの?
そう思ってた。山吹戦を観るまでは!!!観るまでは!!!!!

そして、満を持しての山吹戦。
D2の新渡米と喜多が出ることもあって、初日を押さえたんですよ、初日を!

で、観た後の感想が↓これ。
https://twitter.com/kirie1202/status/679980417735241728

めちゃくちゃマイルドに書いてますけど、要するに凄まじい解釈違いを起こしました(真顔)
えっ?今までの最高のテニミュどこにいった?えっ、山吹戦って言うか青学とルドルフの都大会で亜久津以外の山吹ほぼおまけじゃない?って言うのが正直な感想。
いや、推しとしてマジこの展開理解しがたい…!
※理解しがたくて凱旋ももう1回観に行ったけどやはり理解しがたいままだったので、2回目の時は頭に血が上ってTwitterにも脳直で文句書いた。

なんて言うか、山吹だけテニミュの山吹だった。
青学も不動峰もルドルフも原作から飛び出てきた!って思ったのに、山吹はテニミュの山吹だった。
わたしの頭の中の山吹中は最推し校ということもあって、他校よりフィルター掛かってるのは自覚してるけど、この山吹は原作の山吹とも違う、よね…?

で、今回の氷帝戦。
事前に個人的山吹戦MVPの亜久津が出ないこともわかっており、どんな扱いされるんだよ…って不安になりつつ、観に行った氷帝戦。

いやもう、山吹って言うかアンサンブルだよね???
山吹って言う名前で出す必要あった???

辛い。跡部は最高 of 最高だったけど、山吹がモブ扱い過ぎて辛い。
推し校が運営に推されないってこんなに辛い…。
なんで、山吹だけこんな扱いなのか…。

だから、山吹が運営に推されない理由を自分なりに考えてみた。
前置きの時点でもう既に長いし、仰々しく書いてみたんですけど、わたしの結論としては山吹戦ってそもそもテニミュの展開に向いてないよねってことなんですが。

なんでミュージカルに向いてないかって言うと、山吹って原作の時点で学校として纏まってないじゃないですか。
他校に比べて、学校としての特色もキャラ設定も空白が多い。
設定に空白が多いってことは二次創作的にはキャラの幅が広がるけど、公式に準じる作品に置いては最大公約数的な演出がしづらいのかなって思うんですよね。

ここからはかなり個人の見解を含むのですが、山吹中のキーキャラである亜久津仁はテニスの王子様における最大の悪役キャラだとわたしは思っています。
敵役ではありません。悪役です。
ルドルフの観月や比嘉の木手も割と悪役キャラ的な要素もありますが、亜久津はテニスへの信念や執念がない分、より悪役感があります。
そして、亜久津はテニスの王子様内でトップクラスの才能の持ち主です。
※原作初登場時の印象です。後に(少し)改心します。


亜久津は体格にも才能にも非常に恵まれており、恵まれているが故のあの横暴な態度、言動があります。
不動峰に対する煽りは可愛いもので、喫煙、他校生への暴力などかなりの危険人物として描かれています。
しかし、亜久津は私立であるはずの山吹中を放校にならないし、山吹中テニス部から追い出されもしません。
伴爺が亜久津の才能に非常に目を掛けていることもありますが、山吹中テニス部の誰もが亜久津がいることのデメリットよりメリットを取っています。
これが公立の、人数がギリギリのそれこそ不動峰のような学校で、顧問だけが熱心な場合であれば、全てに目を瞑って勝利のために受け入れざるをえないこともあるとは思いますが、山吹は私学の強豪校です。
千石はジュニア選抜に選ばれるレベルのシングルプレイヤーで南・東方ペアも新渡米・喜多ペアも全国大会に出場経験のあるプレイヤーです。
いくら優秀な指導者である伴爺の意向であるとは言え、亜久津の才能が自分たちと同じ全国大会レベルであれば、恐らく入部に反対すると思います。
亜久津は千石が負けた時の保険と言う扱いですから、ジュニア選抜である千石よりも圧倒的に強くなければならず、実際に亜久津は千石より圧倒的に強い。
考えれば考えるほど、山吹って過酷な状況過ぎない?
真面目に努力をして、実績を残しているプレイヤーが5人も居るのに、亜久津と言う才能を迎え入れなくてはならないこの状況。
全国大会に出場経験がないわけでも、かつて強豪校と呼ばれてはいたが今は弱いと言うわけでもない。去年も全国大会に出場していて、それでもなお亜久津を迎え入れなくてはならない…そんな状況で学校として纏まる?そりゃ纏まらないよね?
状況として学校として纏まるのは難しいし、掘れば掘るほど重くならざるを得ないからこそ、原作には伴爺と言う大人がいたんだと思います。
伴爺は身勝手な大人です。
亜久津と言う才能に惚れ込み過ぎて、亜久津以外の、亜久津まではいかなくてもジュニア選抜や全国大会レベルの才能ある千石たちにいつ出場停止処分を喰らうかわからない過酷な状況を強いています。鬼かよ。
しかし、千石たちも才能があるが故に亜久津の才能を受け入れてしまうんだろうなと言う思いもあります。
そして、山吹中は「テニスの王子様」の主役校ではありません。巨大な悪役を含んだ対戦校の一校です。
キーキャラである亜久津の凶悪性を強調するために千石はへらへらとしているし、南・東方はジミーズと言われて怒るし、新渡米・喜多は原作ではたった三言ずつしか喋ってません。
亜久津仁と言うキャラに比重が偏りすぎてる。山吹中は大人の介入があってこそ、成立する学校なのかもしれません。

だから、亜久津以外のキャラは他校と比べて設定の空白が多い。
空白が大きくて、最大公約数のキャラ解釈ができないし、学校として纏まってないから、校歌にも特色が出ない。
亜久津と言う才能を諦観を持って容認している状態では、そりゃまとまらない。
これが亜久津でなくて千石がメインのキーキャラで、山吹が主役校だったら、打倒亜久津で纏まることも出来たのでしょうが、対戦校側である山吹にそういった反骨精神的なものは求められていない。
亜久津はかなり重要なリョーマと青学のストーリー上の必要悪ですし。

更にテニミュには伴爺も亜久津の母である優紀ちゃんも出て来ないから、大人の二人が熟すべき台詞を子どもであるはずの山吹中メンバー(特に千石)が担わねばならず、キャラがブレる。
空白とブレを調和させようとすると一部を強調する形になって、他校よりも公約数が低くなったキャラ設定になったのではないか?と言うのが、わたしが自分を無理矢理納得させるための推測結果です。
その結果のキャラが自分の解釈と合えば、そこまで気にならなかったのだろうけど、そこが合わないから、他校より原作と乖離していることをポイントとして「(自己解釈と違うし)原作(とも)違う!」ってなってるんです。

実際、観劇当時もTwitterに書いたんですけど、亜久津は最高なんですよ。
亜久津はちゃんと原作(に近い)の亜久津なんです。
しかも、この亜久津、アンコールでもずっと亜久津だった。ダルそうだし、やる気なさそうだし、不機嫌そう。亜久津…亜久津だ!生きている亜久津だ!
※なお、氷帝戦の跡部もアンコールまで髪の先からつま先まで完璧に跡部だったから、跡部最高。

でも、やっぱり他のキャラは亜久津や今までのキャラに比べてはるかに「テニミュの」キャラ感が強い(と感じる)
そもそも新渡米と喜多は原作の百倍は喋ってるからな。
千石は別に原作でもそんなに空白が多いキャラではないけれど、テニミュの千石、めちゃくちゃ大人なんですよね。伴爺の役割も兼ねてるからなんですけど、亜久津のことを理解しちゃってるキャラになってる。
桃城に負けた後、あんなに冷静に亜久津にアドバイス出来る千石はやっぱり伴爺がいないテニミュの千石なんですよ。

で、わたしがこのテニミュ山吹戦の中で一番合わないのがジミーズ。
あのジミーズの歌が本当に合わない。解釈違い過ぎる。
ジミーズの歌って神尾のリズムや日吉の下克上と割と近い扱いだと思うんですけど、原作のジミーズは自分たちがジミーズであること認めてないからね!?それ、本人たちにやらせる!?

軽んじられてる~、推し校も推しキャラも軽んじられてるよ~!(面倒くさいオタク)

いや、わかる。今までダラダラダラダラ書いたとおり、山吹は(他校と比べて)キャラが薄い。亜久津と千石以外は空白が比較的多い。そこを埋めるのが楽しくて、二次創作やってた側面も確かにある。
キャラのポイントが少ない分、どこかのポイントを強調しないことにはテニミュ的に歌も作れないし、ストーリーの盛り上がりに掛けるのもわかる。
だけど、その強調ポイントが合わない!!!

氷帝戦のアンサンブルみたいな扱いもわかると言えば、わかる…わかるけど…!
レギュラー落ちした桃城と喜多or室町がストテニ場でテニスしているところとか納得いかなすぎてつらい。
あのシーンって桃城と神尾、青学と不動峰のその後の展開を考えると重要なシーンだと思うんですけど、そこ山吹にしちゃう?マジか…。
いや、テニミュは対戦校とその前の対戦校が出て来るシステムだから、山吹になるし、そこで使わなかったらマジでただのアンサンブルだから、わかるけど!わかるけど!
そこは!神尾で!頼む!よ!
せめて、千石……しかし、千石にしちゃうと完全に話筋が変わってしまう…。
あと亜久津がいないし、そもそも山吹って氷帝とも青学ともそこまで接点があるわけじゃないから、関係性が薄くて、観戦しててもモブ感凄い。
原作でも山吹は氷帝戦観戦してるけど、それこそ代理可能程度の台詞しかないし。

これ、テニミュのシステムがストーリー上の齟齬を生み出していると思ってるんですけど、テニミュはそういうものだからと言われたら引かざるを得ないところでもありまして。
話が進めば進むほど、不動峰を使えないシステムが原作との公約数を下げていくんじゃないかな…(そして、わたしのような身勝手な原作厨が暴れる)
不動峰、出してこ!?最高の橘さん、また出してこ!?

理解はするが、納得は出来ない。
和睦出来ない…!

これはもう自分の観点を変えないとどうにもならない問題なのだろうなと言うところに落ち着いたので、次回以降はもう少し冷静にテニミュを観られるんじゃないかなあ…観られるといいなあ!
跡部氷帝最高過ぎるから、凱旋行きたい(懲りない)

2016年上半期現場まとめ

飽き性が遺憾なく発揮されて放置気味だったので、上半期の現場まとめをこっちに書いてみる。
現場って書いたのはライブ以外にも色々行き始めたからだよ!今年の目標はタイトル通り、踊ってみてから考えるだからね!


2016年

0109 Angelo@赤坂BLITZ
0110 Angelo@赤坂BLITZ
0123 heidi.@渋谷DESEO

0206 坂本昌行@渋谷オーチャードホール
0207 MERRY@六本木EXシアター
0213 heidi.@新宿club SCIENCE
0214 heidi.@新宿club SCIENCE
0215 lynch.@高田馬場club PHASE
0218 テニスの王子様 vs山吹@TDCホール
0224 Angelo@新木場studio coast

0305 パラノイア★サーカス@サンシャイン劇場
0305 heidi.@高田馬場AREA
0308 lynch.@恵比寿LIQUIDROOM

0403 Plastic Tree@長野JUNKBOX
0413 lynch.@柏PALOOZA
0414 Plastic Tree@横浜ベイホール
0424 百花繚乱@川崎clubCITTA
0428 ブルゼッケン88主催@新宿BLAZE

0503 Angelo@川崎clubCITTA
0506 MERRY@渋谷duo
0507 Angelo@赤坂BLITZ
0508 Angelo@赤坂BLITZ
0509 MERRY@渋谷duo
0512 舞台刀剣乱舞@theater1010
0516 MERRY@渋谷duo
0520 舞台刀剣乱舞ライブビューイング@新宿バルト9
0522 NOCTURNAL BLOODLUST@六本木EXシアター
0524 MERRY@渋谷duo
0531 MERRY@渋谷duo

0603 Murder for Two@世田谷パブリックシアター
0603 heidi.@赤坂BLITZ
0610 ムック@新宿LOFT
0611 lynch.上映会@ユナイテッドシネマ豊洲
0611 Angelo@六本木EXシアター
0625 ムック@日比谷野外音楽堂

以上、35本ですね…あれ?思ったより行ってるね!?
ライブが28本、コンサートが1本、舞台ミュージカルが4本、ライビュ上映会が2本かな…。
ここには書いてないけど、今年は映画も結構見てる。
「オデッセイ」「同級生」「KING OF PRISM」×2本なので、今までは年に1本も見てないので、4本でもかなり見てる方です。

舞台のマチネや映画→ライブの梯子をしたら、休み1日でよくない???って言うことに気付いてしまったので、今年下半期も増える予感しかない…。

しかし、見てみないことには何も言えないので!取り敢えず、引き続き今年は踊ってみてから考えます。

今日は7月6日ですが、既にマイナス人生オーケストラのライブに行き、この後MERRYのガラバイベントの歌声喫茶に行ってきます。
7月の予定は現時点で10本だよ!

『TRUMP』シリーズを観た。

※まあまあネタバレあるよ!





お薦めいただいた『TRUMP』シリーズ3作を見終わりました。
『TRUMP』シリーズは舞台版『K』や舞台版『刀剣乱舞』の脚本で話題の末満健一氏が脚本/演出を務める連作のミュージカル・舞台です。

上演順は『TRUMP』→『LILIUM 少女純潔歌劇』→『SPECTER』でわたしもこの順番で観ました。
※『TRUMP』はDステ版のTRUTHのみ。

吸血種、ギムナジウムサナトリウム、ゴシックな雰囲気の中、人間で言う思春期に当たる繭期の少年少女たちの葛藤と悲劇……オタクのバンギャル、そんなの好きに決まってる!

『TRUMP』はナベプロの若手俳優D Boysがメイン、『LILIUM』はハロプロメンバーがメイン、『SPECTER』は劇団Patchがメインと元々の客層が違うこともあって、それぞれ一作だけ観てもある程度完結していますが、連作で観た方がより楽しめる(謎が解ける)と思います。
※上演順はT→L→Sですが、作中の時系列はT(一部)→S→T→Lです。



Dステ 12th「TRUMP」 TRUTH [DVD]
まずは『TRUMP』
これは渋谷でやっていたDステ映画祭で観ました。
吸血種と人間との間に生まれたダンピールのソフィーを軸にクランと呼ばれる繭期(人間で言う思春期)の吸血種の少年達が集められたギムナジウムで起こる悲劇です。
※この舞台はTRUTHとREVERSEで配役を入れ替える(MARBLEと言う一部入替も有)と言う特殊な手法が取られていますが、わたしはTRUTHしか観てないので、その辺りは割愛。

ストーリー的にはかなり王道的な吸血種物ではありますが、過去と現在を同時進行で織り交ぜることでクライマックスの謎の開示が盛り上がるなあと思いました。
個人的にストーリーに関係のない笑い(役柄と言うより役者の見せ場としてのギャグシーン)が気になりましたが、後半は一気に畳み掛けるようなシリアス展開。
ソフィーの親友であるウル、ウルの兄ラファエロラファエロのライバルのアンジェリコ、ソフィーを気に掛けるクラウス先生、血盟議会の送り込んで来たヴァンパイアハンター臥萬里…それぞれの思惑が複雑に絡み合い、忌むべきダンピールであるソフィーを巻き込んで破滅へと進んでいきます。
陣内将演じるクラウス先生の鬼気迫る演技が凄い。愛と寂しさに狂った不老不死の吸血種TRUMPを熱演しています。
ソフィーがどうやってクランに入ったかなどいくつか疑問が残りましたが、作り込まれた世界観の話で楽しめました。



演劇女子部 ミュージカル「LILIUM-リリウム 少女純潔歌劇-」 [DVD]
次が『LILIUM』
こちらは『TRUMP』から3000年後。同じくクランが舞台ですが、『LILIUM』のクランはギムナジウムではなく、繭期の症状が重い少女たちを集めたサナトリウムです。
キャストはみなハロプロメンバーと言うこともあり、歌や踊りも安定して楽しめます。特に田村芽実マリーゴールドは圧巻。歌も演技も次元が違う…!
※2016年5月にグループを卒業予定で卒業後はミュージカル女優を目指すそうです。

ある日突然いなくなったシルベチカを探すリリー。しかし、サナトリウムの誰もがシルベチカを覚えていない。いつも一人でいるスノウ、ダンピールのマリーゴールド、監督生の竜胆と紫蘭、女子寮に紛れ込んでくるキャメリアと追ってくるファルス……森の地下室でチェリーたちが見つけた800年前の写真にはリリーとスノウが映っていて……サナトリウムに隠された謎が明らかにされていく内容。
その中でファルスが『TRUMP』のソフィーであることが明らかにされますが、『LILIUM』しか観てないとソフィー?誰それ?になってしまうのが惜しいなあ、と。『TRUMP』観てるか観てないかで話の見方がまるで変わります。
『TRUMP』でクラウス先生に望まない永遠の命を与えられたソフィーが『LILIUM』で同じように望まないリリーに永遠の命を与えてしまう…悲劇が繰り返されていく構造になっているので、『LILIUM』で永遠の命を得てしまったリリーが今後の作品でソフィーと同じになってしまう可能性も感じられました。
『TRUMP』と『LILIUM』は別作品ですが、対にもなっており、『TRUMP』のソフィーが『LILIUM』のリリー、ウルがスノウ、クラウス先生がファルス(ソフィー)などキャラが被るように配置されているので、そういう意味でも『TRUMP』を見ている方が楽しめると思います。


Patch stage vol.6 「SPECTER」 [DVD]
そして『SPECTER』
こちらは末満氏が旗揚げに関わった大阪の劇団Patchが上演した作品でミュージカルではなくストレート劇です。
『TRUMP』と『LILIUM』とは違い、ネブラ村と言う閉鎖的な集落が舞台。
クランを脱走した繭期のヴァンプたちによる連続村人殺人事件を解決するために呼ばれたヴァンパイアハンターの臥萬里がメインです。
『SPECTER』は『TRUMP』の前日譚でもあり、『TRUMP』や『LILIUM』の伏線の一部が回収されます。
こちらもクラナッハのキャラやクラウス先生の登場など『TRUMP』を見ていないと若干唐突に感じるところもあると思いますが、話としては単独でまとまっています。
連続村人殺人事件を通じて、ネブラ村の秘密が明らかになり、そして滅んでいく……シリーズの中ではお笑い要素も少なく、個人的には一番好みでした。
『TRUMP』でソフィーがクランにいる理由や『LILIUM』にいる少女たちの名前なども出て来るので、他作品を見ていた方が楽しめると思います。

『SPECTER』の臥萬里とソフィーの関係がわかると『TRUMP』の見方もまた変わる……シリーズを通して見ることで前に見た作品の見方が変化するのがこのシリーズの面白いところなのかもしれません。
オタクのバンギャルはこんなの好きに決まってる!(2回目)


ただ、上にも書きましたが、『TRUMP』も『LILIUM』も舞台のキャラクターとしてではなく、中の人(役者)のキャラクターを押し出したお笑いシーンがあるのがどうしても馴染めない……。
折角シリアスで走りきれる内容なのになあと思う反面、D Boysやハロプロを使っているから仕方がないなあと思う部分もあるので、そこのところ上手く折り合いをつけていきたい。



しかし、今後もシリーズは続いていきそうなので、続編を楽しみにしたいと思うと同時に、この作品の脚本家が舞台『刀剣乱舞』を書くとなると……さて、何人の刀剣男士が折れてしまうんですかね!?
楽しみです。

あと頼むから、鶴丸役にギャグ100連発とかやらせないで欲しい。

キングブレードを買った。

前記事に書いたキンプリの応援上映のためにキングブレード(通称キンブレ)を買ったんですけど。

キングブレードX10III Neo シャイニング

キングブレードX10III Neo シャイニング

これなんですけど。
これ、凄いんすわ。
アプリで色の調整が出来て、色が変わる順番も決められて、それを本体にダウンロード出来るんですわ。
順番決めておくとカチカチカチカチ色変えなくて済むから、振るのが捗る捗る。
科学の進歩、凄いわ。

ただ、キンプリを見終わったら思うよ。
カヅキとアレクサンダー戦はキンブレが2本居る、と。

『KING OF PRISM by PrettyRhythm』を観た。

※めっちゃネタバレあるよ!







世界が輝いて見える…!

話題の『キンプリ』を観まして。
しかも、通常上映と応援上映それぞれ。

なんていうかね、凄い。
凄いしか言いようがない。
言いようがないけど、世界は輝いて見える。

先に通常上映を観たんですけど、あまりにも整理が出来なくて、鑑賞後は「キンプリはいいぞ」「キンプリを観よう」botになってました。
その後、同じくキンプリを観たバンギャルとキンプリを語る会をしたり、Twitterの感想漁ったり、応援上映を観たりして、なんとか自分の中で徐々に整理をつけようとしている(←今ココ!)



以下、ストーリーネタバレ
※前提条件は公式が詳しいよ!
http://kinpri.com/

大人気ボーイズユニット「Over The Rainbow(速水ヒロ/神浜コウジ/仁科カヅキ 以下オバレ)」のプリズムショーを観ることになった一条シン。
初めて観たプリズムショーに魅せられたシン、帰り道でプリズムショーのジャンプを真似しているところをオバレも所属する育成学校エーデルローズの主宰氷室に見出され、エーデルローズに入学することに。
かつては名門とされたエーデルローズだったが、前主宰の逝去により、生徒のほとんどをライバル学校のシュバルツローズに引き抜かれ、エーデルローズには僅かながらの生徒が残るばかり。
生徒は歌舞伎役者でもあるユキノジョウ、ユキノジョウに憧れるレオ、自らをゼウスと名乗るユウ、面倒見の良さそうなミナトなど個性的な面々。
氷室主宰の計らいでオバレが結成された公園でオバレの三人に会うシン。
オバレ結成までの話を聞き、これからのエーデルローズを託され、意気込みを語るシン。
帰り道、謎の少年に出会う。
如月ルヰと名乗る少年にペンダントを託され、オバレのプリズムショーを観に行ったことでプリズムスターを目指すことになったと語るシンにルヰはまた会えるよとペンダントを受け取らないまま去る。
ヒロのアパートで夕食を取るオバレの三人。食後、コウジからオバレを離れてハリウッドで音楽担当をすることを聞かされる。音楽担当をすることでエーデルローズが抱えている莫大な借金も肩代わりしてもらえ、それがエーデルローズに出来る恩返しだと言うコウジを引き止めることが出来ないヒロとカヅキ。
ヒロ、コウジと分かれた後、高架下でダンスをするカヅキのところにエーデルローズ生でもあるタイガが現れ、今のカヅキはストリートのキングと呼ばれた力はない、俺でも勝てるとカヅキに勝負を挑むタイガ。
タイガの申し出を受けようとするカヅキの前にシュバルツローズのアレクサンダーが乱入し、勝負を挑む。
他校生とストリート勝負をすることでオバレに迷惑はかけられないと一度は断るもアレクサンダーに煽られ、勝負をすることになるカヅキとアレクサンダー。
自身はエーデルローズの生徒でありながら、実家がシュバルツローズに出資をしているカケル(カズオ)が用意した判定器を使用し、勝負することになる二人。
一方、エーデルローズではコウジがシンにプリズムショーを指導することになる。
コウジの技に翻弄されるシンだが、コウジの指導もあり、プリズムスターとしての片鱗を魅せるシンに二人を盗み見していたエーデルローズ生も一目を置くことになり、コウジから新曲のOver the Sunshineを託されるシン。
高架下ではアレクサンダーの力に脅かされながらも奮戦したカヅキがなんとかドローに持ち込み、アレクサンダーは判定器を壊して去る。
エーデルローズ寮の食堂で視た記者会見でコウジのハリウッド進出を知る生徒たち。オバレの今後はローズパーティで発表されることに。
エーデルローズ主催のローズパーティ(ライブ)でコウジがハリウッド進出後、オバレとしての活動は休止し、ヒロとカヅキは『プリズムキング』を目指すことが発表される。
コウジとの別れに涙するヒロとカヅキ。悲しみに沈む客席を見て、コウジから言われた「プリズムショーは皆を笑顔に出来るんだ」を思い出し、皆を笑顔にするため、ステージに出て行くシン。
戸惑う生徒と客席を前にしながら、コウジから託されたOver the Sunshineを歌うシン。シンの姿に触発され、バックで踊るヒロとカヅキ。
真っ暗になっていた客席も色とりどりのペンライトの光が点り、笑顔を取り戻す。
ステージをやりきったシンに駆け寄るエーデルローズの生徒たち。
一方、シュバルツローズでは主宰法月ジンが如月ルヰの美貌を褒め称え、プリズムキングになるのは君だと言う法月に妖しく微笑むルヰ。
シュバルツローズの生徒たちのシュバルツローズを讃える掛け声が響く中、闇夜にシュバルツローズの校舎が浮かぶ。

ここでエンディングが流れ、次回予告に。

次回予告ではヒロの自曲PRIDEを歌うルヰ、PRIDE奪われることになったヒロ、プリズムカップ後エーデルローズを離れることを宣言するカヅキなどのダイジェストが流れる…

以上が出来るだけ冷静に考えたキンプリのあらすじです。
出来るだけ冷静に考えれば、あらすじには特に目立って今までのアニメと違うところはないと思います。あらすじは。

キンプリを語る会でもストーリーに目立って特異な点はないと言うことで見解の一致を見ました。

ツイッターの感想でよく見受けられる二人乗り自転車、エクスカリバー、シックスパック、ヤバい経費書類、お尻からハチミツ、ハリウッド行き電車、凄い風呂……他にもコウジの作る料理とかルヰの登場シーンとか突っ込みどころは山ほどあるんですけど、それはほとんど演出の部分なんだと思います。
しかし、この荒唐無稽とも思える演出の数々も大人が見るからそう見えるのではないか?と言う疑念もあります。
キンプリは元々プリティーリズム レインボーライブと言うアニメのスピンオフですが、そのプリティーリズムの大元は女児向けのカードゲームです(プリティーリズムはカードではなくストーンを使うゲームですが)

子供向けカードゲームは昆虫王者ムシキングから始まった比較的新しいジャンルで、女児向けはオシャレ魔女ラブandベリーが最初でその後、キラキラアイドルリカちゃんデータカードダスプリキュアきらりんレボリューションプリティーリズムアイカツ!、プリパラ、オトカドールと次々とタイトルが発表(既にサービスを終了しているものも多数)されていますが、その全てがカードでコーディネートを行うリズムゲームで、ほとんどがアイドルを題材にしています。女児向けゲームのアイドルとの親和性の高さは凄いです。

子供向けのゲームですから、所謂大人向けの音ゲーとは違い、ところどころでアピールや必殺技(プリティーリズムではジャンプ)と称した演出が入ります。
その演出こそ、キンプリの荒唐無稽に見える演出そのもの、キンプリの演出は全て子供(女児)向けに出来ているとわたしは思いました。
ハリウッド行きの乗り物が電車なのも子供に取って「切符」を使う最も身近な乗り物が電車だからではないでしょうか(個人の憶測です)
プリティーリズムは女児向けゲームのメディアミックス、女児向けのアニメです。
キンプリもその手法に則ったアニメですから、演出がそうなるのも必然では。

しかし、キンプリはミニシアター系の映画で上映時間も限られており、題材的にも子供がターゲットとは言い難く、どちらかと言うと大きなお友達(所謂子供向けアニメや特撮のサブターゲットとされる層)をメインに据えていると思います。
E.T.未成年の主張のような小ネタもアラサーがターゲットだからこそだと思います。

このターゲットと演出が微妙に、それでいて絶妙にズレたことがキンプリのなんとも言えない面白さと中毒性を生み出しているのかなあ、と。

以上が出来るだけ冷静に考えたキンプリの感想と考察でした。



冷静に考えない感想は以下になります。

考えるな、感じろ!
世界が輝いて見えるから、兎に角キンプリを観ろ!
最初は通常上映で次は応援上映な!
EZ DO DANCEでキンブレ振るの最高だから!
細けぇことは良いんだよ!キンプリを観よう!!!!!

『CHaCK-UP ~ねらわれた惑星~』を観た。

※前回に引き続き、めっちゃネタバレあるよ!





ライブまで時間があるので、『CHaCK-UP ~ねらわれた惑星~』の感想もまとめておこう。

『CHaCK-UP ~ねらわれた惑星~』は『CHaCK-UP』の2作目でどちらかと言うとミステリーよりの内容。
宇宙人アイドル『CHaCK-UP』としてデビューし、同時に学院を卒業したアマミヤとトキハラ。
次のライブは先輩アイドルグループ『プレゼント◇5』と競演することもあり、気合いの入るアマミヤ。
※『プレゼント◇5』はアイドルステージ第2弾のメイングループ
今回のミーティングは『プレゼント◇5』のメンバーも参加してくれることになっているが、先に『CHaCK-UP』のメンバーで始めようとするが、そこにミナミの姿はなく、見知らぬ少年がいることに気付くアマミヤ。
「こいつは誰だ?ミナミはどうした?」と言うアマミヤに他のメンバーは口々に「こいつがミナミだ」と言う。
「いや、こいつはミナミじゃない!」と言うアマミヤに調子が悪いんじゃないか?休んだ方がいいと言い、ミナミと呼ばれる少年に風邪薬の称した薬を渡されるアマミヤ。
意味がわからないでいるアマミヤに対し、アマミヤが休めるようにミーティングは学院で行おうとアマミヤを置いていく。
薬を持ったまま呆然とするアマミヤのところに『プレゼント◇5』の大和がミーティングのためにやってくる。
状況を大和に説明するアマミヤ。
大和が語るミナミはアマミヤの知っているミナミと一致し、真相を確かめるために大和と共に学院に向かう。
学院でレッスンをしている『CHaCK-UP』のメンバー。
概ね上手くいっていると言うトキハラにヒヤマは「ミナミが合ってない」とミナミと呼ばれる少年に注意をする。
体育会系で先輩に対してあまり意見を述べないはずのヒヤマの行動に驚くアマミヤと大和。
二人が話し合ってるうちにレッスンの場からヒヤマの姿が消える。
更に驚くアマミヤと大和。
ミナミと呼ばれる少年に意見したからでは?と恐怖に駆られるアマミヤと大和。
混乱するアマミヤと大和の前にミナミと呼ばれる少年が現れ、アマミヤに「薬は飲んだ?」と迫る。
アマミヤと大和がミナミと呼ばれる少年を問い質していると大和の携帯に『プレゼント◇5』のメンバーから「助けて」と連絡が入る。
ミナミと呼ばれる少年が何かしたのかと恐れ戦くアマミヤと大和。
大和はメンバーを助けるために退場。
「お前は誰だ」と言うアマミヤに「自分はミナミだ」と言う少年。
「俺の知ってるミナミは、水星人ミミタはお前じゃない」と言うアマミヤに少年は「自分はミナミだが、水星人ではなく冥王星人ポミィ」だと言う少年。
「薬は飲んだ?」「僕はミナミだけど、冥王星人」を繰り返す少年に渡された薬でメンバーは記憶を消されたのでは?と疑い、恐ろしくなったアマミヤはその場を逃げ出す。
学院内を逃げ回り、ゲンさんに遭遇し、状況を説明しようとするアマミヤにメンバーにも聞いてもらった方がいいとメンバーを呼んでしまうゲンさん。
逃げ出したアマミヤの前に行方不明になっていたヒヤマがぼろぼろの状態で現れる。
もう駄目だと倒れるヒヤマにアマミヤの恐怖は限界に達する。
そこに現れるミナミと呼ばれる少年とメンバー…


ここまで、喚き続け、逃げ惑うアマミヤと淡々と、それでいてずーっと笑顔のまま迫ってくるミナミと呼ばれる少年が対比的でめちゃくちゃ怖いです。
ミステリーって言うかホラーかな???と思うような内容です。


結局、アマミヤの前に現れたメンバー(主にトキハラ)から、ミナミは留学しており、ミナミと呼ばれる少年はミナミの弟で「ミナミカノン」でミナミが帰ってくるまで『CHaCK-UP』を手伝ってくれていると告げられます(水星人ミミタのミナミはミナミリョウ)
大和もメンバーを連れて合流、ただ単に迷子になっていただけだったことが判明。倒れたヒヤマも教師に怒られてぐったりしていただけでした。
「何故ミナミなんて紛らわしい名前で呼んでるんだ?」と言うアマミヤに「自分でそう呼ぼうって言ったくせに。見送りも一緒に行ったのに忘れちゃったの?」と言うトキハラ。
そうだったっけ?なんで忘れたんだ?と言うアマミヤに兎に角揃ったから、ミーティングをしよう!となり、一件落着か…と言うところでヨシノが「まさかあそこまで記憶が消えちゃうなんて…」と独白したところで舞台パートは終了。


舞台パート、1作目より遥かに見応えがありました。
1作目は設定紹介的なものを含んでいたのもあると思いますが、2作目はミナミと呼ばれる少年のキャラが良くて、めちゃくちゃ怖いです。
相対的に見て彼の演技が上手いかどうかはあまり演劇を見ない私には判別がつかないのですが、兎に角キャラにハマっていると言うのか、本当に怖い。あれに追い詰められるアマミヤの恐怖がわかる。
1作目では耳がキーンとしてたアマミヤの演技も追い詰められる役どころだと切羽詰まった感があって、より恐怖を演出してる感じになってて良かったです。
アイドルステージとしてこのオチに持っていくのはわかるのですが、このままホラーで走っても良かったのでは?と個人的には思いました(そうなったらライブパートに繫げないので、アイドルステージとしては破綻しますが)
いや、本当にミナミと呼ばれる少年良かった。



で、ライブパート。
今回も会長の前説から始まって、『プレゼント◇5』やゲストの登場もありつつ、進みます。
舞台パートでは留学したミナミの水星人ミミタはライブパートではスリープモードに入っていないということになってます。
代わりに冥王星人ポミィが頑張ってくれるよ!と言う設定。
ライブパートは前回より必然性が薄くなったかなあと言う印象でした。
舞台パートが舞台パートだけで完結出来るような内容だったので、ライブパートが浮いていると言うか……それがアイドルステージと言われたらそうなんですけども。
やっぱりライブパートは現場を見て、ペンラ振り回して、考えるな!感じろ!しないとかなーと。

この後のepisode0は宇宙人設定の部分が掘り下げられたらしいです。レイヤーがどんどん分裂していく…。



しかし、このアイドルステージは物凄い紙一重の橋を渡ってるなーとも感じました。
今回、ミナミの出演がないんですが、どうも演者である本田礼生氏が他の仕事(テニミュの菊丸らしい)との関係のようで。
代役を立ててなかったことにしたり、留学しちゃったってことでさらっと流すことも出来たと思うんですが、それをせずに何故いない?と言うところを脚本に絡めてきたのは面白いなと思います。
でも、これって他のメンバーも代えられなくなっちゃったというか、『CHaCK-UP』はこの7人の役者じゃないと出来ないってことじゃないですか。
実際、ヒヤマ役の中尾暢樹氏が今期の戦隊の赤に選ばれて出演してるので、1年は『CHaCK-UP』の公演出来ないのでは?と単純に思ってしまいました。
またミナミみたいにそれを絡めた話にしてやるのか?

舞台パートのアマミヤや前説の会長の「帰ってくる場所を空けて待ってる」って割と残酷な言葉でもあるよなーと言うか。
席を空けて待ってるって、つまり帰ってこいよってことじゃないですか。


代役は立てない、君じゃなきゃ駄目だ。


って、物凄い口説き文句と同時にめちゃくちゃ縛る言葉でもあるなあ、と。
全員が帰ってこないと完全な『CHaCK-UP』としての幕が開かないし、幕を降ろすことも出来ないんじゃないのかな…?
そういう意味でアイドルステージって紙一重の舞台だなあと思いました(小並感)



あとやっぱりペンラ振るならオレンジだな(真顔)

『CHaCK-UP』を観た。

※めっちゃネタバレあるよ!





『CHaCK-UP』と『CHaCK-UP ~ねらわれた惑星~』のDVDをお借りしたので、まとめて観たのですが。

ちょっとどう観て良いかがわからないと言うのが正直なところでまだ理解が追いつかない。
自分の整理のつもりでちょっと色々書いていこうと思います。
※これをまとめたくてはてブ登録した。


まず、先に書いたどう観て良いか?と言うのは、舞台パート(脚本)、ライブパート(歌と踊り)、若手俳優のどれに主軸を置くべきかってことです。
『CHaCK-UP』は所謂2.5次元のミュージカルや舞台をプロデュースしているネルケプランニングのオリジナル作品(漫画やアニメのような原作がない)で、「舞台×ライブのアイドルステージ」第3弾ということで、過去のアイドルステージとも同次元の話のようです。

一作目の『CHaCK-UP』はSOJ学院に入学したアマミヤが校門でぶつかった女性に一目惚れし、その女性と付き合うために完全無欠のアイドルを目指す!と誓うところから始まります。
アマミヤは自分のことを天才と信じて疑いませんが、実際は才能がなく、3年生まで選抜クラスに呼ばれません。
3年の秋になり、漸く幼なじみのトキハラとともに選抜クラスに呼ばれますが、教師たちもアマミヤが何故呼ばれたのかわかりません(幼なじみのトキハラは才能があり、何度か選抜クラスに誘われていますが、アマミヤに遠慮して断っています)
アマミヤ本人は揚々と選抜クラスに向かいますが、今回の選抜クラスに呼ばれたのはプライドの高いミナミ、ミナミの金魚のフン(公式設定)のナルカミ、金星人を自称するヨシノ、才能はあるけど暴走しやすいヒヤマと癖のあるメンバーばかり。
6人は来年の春に「宇宙人アイドル」としてデビューすることを目標にレッスンを重ねますが、本当は才能がないアマミヤが足を引っ張り、中々上手くまとまりません。
それでも自信満々で自らの状況を把握しないアマミヤに苛立つミナミ。アマミヤに不満をぶつけても、トキハラのフォローもあり、アマミヤが気付く気配は一向になし。
他のメンバーもアマミヤに才能がないことはわかりつつも、それを容認しているため、ミナミは更に苛立ちます。
そこでミナミはナルカミを使い、アマミヤに「リーダー」役を宛がい、チームのために我慢しろと言った方向で言うことを聞かせようとします。
「リーダー」と煽てられ、ミナミの口車に乗せられるように徐々に向こう見ずなほどポジティブさはなりを潜め、前へ前へと出ることをやめるようになるアマミヤ。
「宇宙人アイドル」としての設定を教師から提示された際、ミナミはアマミヤの設定の「水星人」を欲しがり、アマミヤは言われるまま、「水星人」設定と「天王星人」設定を交換した上、名前も勝手につけられそうになります。
それを受け入れようとしてしまうアマミヤにトキハラとヒヤマ、それぞれから叱責が飛びます。
アマミヤは落ち込みますが、清掃員のゲンさん、ヨシノから激励をもらうことで自分を取り戻すアマミヤ。
全員ミーティングの際、また「リーダー」を持ち出し、アマミヤに言うことを聞かせようとするミナミ。
しかし、アマミヤはミナミの付けた名前ではなく自らつけた「レイ」を名乗り、チーム名『CHaCK-UP』や合言葉「背中のチャックは開けないで」などの設定を披露。
ミナミは反発しますが、トキハラ、ヒヤマ、ヨシノ、そしてナルカミまでもアマミヤ寄りになり、ミナミもアイドル選手権に優勝出来なかったら、アマミヤには降りてもらう的な条件で渋々ながら承諾、『CHaCK-UP』としてスタートを切る………

と言ったところで、場面転換。

最初にアマミヤとぶつかった女性が登場。教師との会話から女性がSOJ学園の会長の娘のユーリということと、清掃員のゲンさんが会長だということ、才能のないアマミヤを選抜クラスに推薦したのがユーリだということも判明します。
随分アマミヤを気に入っているようだと言うゲンさんに自分を口説いた男がいつまでも燻ってるなんて、それに私が好きなのはあの方(作中では明言されませんが恐らく他のアイドルステージの登場人物ではないかと推測)ですわ!とユーリ。
そんなユーリにゲンさんが「しかし、彼らはその方を抑えて、アイドル選手権に優勝したじゃないか」


はい!?!?
アイドル選手権優勝!?!?
えっ、そこ会話ベースで終わりなの!?!?
一番の山場そこじゃね!?!?
アイドル選手権に優勝することで反発していたミナミがアマミヤを本当のリーダーとして認めて、チームの結束が…みたいなのないの!?!?
えっ!?!?!?


などと思ってるうちに話はさっさと進みます。会話ベースだからね!
『CHaCK-UP』はアイドル選手権に優勝したので、学園で凱旋ライブを行うとのこと。
早く行きましょとユーリに先導され、ゲンさん、教師陣が退場。
『CHaCK-UP』が登場し、ライブパートへ。


ライブパートはゲンさんの前説後、宇宙人アイドル姿の「CHaCK-UP」が登場し、オリジナル曲を披露します。
一曲目は「CHaCK-UP ~銀河伝説~」で所謂自己紹介ソングってやつです。
↓これね。
https://www.youtube.com/watch?v=KpHhQaqxCdU


………出て来た時からちょっと思ってたんですけど。舞台パートとヘアメイクが結構違ってたんで、確信は持てなかったんですけど。

アマミヤ、赤じゃないの!?!?マジで!?!?
あの舞台パートの流れで、アマミヤがセンターじゃないの!?!?マ ジ で !?!?


いや、これでミナミが赤なら多少納得は出来たんですけど。エースとリーダーでWセンターみたいな感じでね…いや、でも、ヒヤマ、舞台パートめっちゃ脇役だったじゃん…えっ、センターなの…?


正直なところで、ここで完全に主軸を見失ったと言うか。


DVDなので、裏面にあらすじと出演者のクレジットがあるんですが、出演者のクレジットは宇宙人アイドル『CHaCK-UP』としての名前しか書いてないので、舞台パートの名前はクレジットではわかりません。
宇宙人アイドルとしてDVD裏面のクレジットは、
火星人 マル
金星人 ヴィー
水星人 ミミタ
木星人 ジュジュ
土星人 ドット
天王星人 レイ
の順となっています。

舞台パートを観ながら、私が予想した宇宙人アイドルの割り振り
火星人 マル→アマミヤ(舞台パートの主役)
金星人 ヴィー→ヨシノ(役柄的にはトキハラの位置だけど、舞台パート内で初期から金星人自称があったから)
水星人 ミミタ→ミナミ(主人公のライバル的な位置付けだったので)
木星人 ジュジュ→ナルカミかトキハラ(消去法)
土星人 ドット→ナルカミかトキハラ(消去法)
天王星人 レイ→ヒヤマ(一番目立たない役だったから)

実際の割り振り
火星人 マル→ヒヤマ
金星人 ヴィー→ヨシノ
水星人 ミミタ→ミナミ
木星人 ジュジュ→ナルカミ
土星人 ドット→トキハラ
天王星人 レイ→アマミヤ

いや、マジでなんで…。
これは舞台パートとライブパートで主役(センター)が代わるってこと…?
代わったら舞台パートとライブパートを繋げる必要がないのでは…?いや、繋がってるからこそ主役(センター)が代わるの…?えっ…?

舞台パートを主軸にすると一番の山場が飛ばされてるように見えるし、ライブパートでアマミヤがセンターじゃないのも不自然。
ライブパートを主軸にすると舞台パートよ必要性が薄れるし、舞台パートのマル(ヒヤマ)の出番少なすぎない…?と言う気持ちになる。
それとも若手俳優が頑張ってるのをうんうんって愛でるように観るのがいいのか…?

なんかもうよくわかんねぇ!!!!!

一晩考えても、つらつら書き殴っても結局自分を納得させられる答えが見つからない…これこそ、考えるな、感じろ!ってやつ?



……つまり、これは実際に現場に行かねばわからないのでは?



DVDになると話の要所要所で役者の顔をアップにして表情とかがわかりやすくなる反面、自分が観たいところを選べるわけではないので、特にライブパートは一生〇〇オンリービューが出来ないから、やっぱ現場の空気感はわかりづらいし、その分を頭で理解しようとするから疑問を抱いてしまうのかもしれない。
現場でペンラを振ってたら、細けぇことはいいんだよ!!!考えるな、感じろ!!!ってなるかなーと言う思いもありつつ(円形ステージなので、ぼかし有りとは言え、お客さんがめっちゃ楽しんでる顔も映ってる)、私は型やお約束を踏襲して欲しいタイプなので。

ちょっと現場じゃないと伝わらないのかなあと言うのが、DVDを観た感想でしょうか。
なんとか自分の中での着地点みつけた。

あまりに長くなったので、『CHaCK-UP ~ねらわれた惑星~』の感想はまた別途まとめたい。2作目は2作目だけあった。
正直、1作目のアマミヤの演技が常にがなってる感じがして、耳がキーンとするって思ってたんですけど、2作目ではその感じが舞台装置として活きてた気がする。あと、2作目の新キャラが凄かった。


あ、最後になりましたが、私はペンラ振るならオレンジだな(真顔)