踊ってから考える

エンターテインメント過剰摂取記録

『KING OF PRISM by PrettyRhythm』を観た。

※めっちゃネタバレあるよ!







世界が輝いて見える…!

話題の『キンプリ』を観まして。
しかも、通常上映と応援上映それぞれ。

なんていうかね、凄い。
凄いしか言いようがない。
言いようがないけど、世界は輝いて見える。

先に通常上映を観たんですけど、あまりにも整理が出来なくて、鑑賞後は「キンプリはいいぞ」「キンプリを観よう」botになってました。
その後、同じくキンプリを観たバンギャルとキンプリを語る会をしたり、Twitterの感想漁ったり、応援上映を観たりして、なんとか自分の中で徐々に整理をつけようとしている(←今ココ!)



以下、ストーリーネタバレ
※前提条件は公式が詳しいよ!
http://kinpri.com/

大人気ボーイズユニット「Over The Rainbow(速水ヒロ/神浜コウジ/仁科カヅキ 以下オバレ)」のプリズムショーを観ることになった一条シン。
初めて観たプリズムショーに魅せられたシン、帰り道でプリズムショーのジャンプを真似しているところをオバレも所属する育成学校エーデルローズの主宰氷室に見出され、エーデルローズに入学することに。
かつては名門とされたエーデルローズだったが、前主宰の逝去により、生徒のほとんどをライバル学校のシュバルツローズに引き抜かれ、エーデルローズには僅かながらの生徒が残るばかり。
生徒は歌舞伎役者でもあるユキノジョウ、ユキノジョウに憧れるレオ、自らをゼウスと名乗るユウ、面倒見の良さそうなミナトなど個性的な面々。
氷室主宰の計らいでオバレが結成された公園でオバレの三人に会うシン。
オバレ結成までの話を聞き、これからのエーデルローズを託され、意気込みを語るシン。
帰り道、謎の少年に出会う。
如月ルヰと名乗る少年にペンダントを託され、オバレのプリズムショーを観に行ったことでプリズムスターを目指すことになったと語るシンにルヰはまた会えるよとペンダントを受け取らないまま去る。
ヒロのアパートで夕食を取るオバレの三人。食後、コウジからオバレを離れてハリウッドで音楽担当をすることを聞かされる。音楽担当をすることでエーデルローズが抱えている莫大な借金も肩代わりしてもらえ、それがエーデルローズに出来る恩返しだと言うコウジを引き止めることが出来ないヒロとカヅキ。
ヒロ、コウジと分かれた後、高架下でダンスをするカヅキのところにエーデルローズ生でもあるタイガが現れ、今のカヅキはストリートのキングと呼ばれた力はない、俺でも勝てるとカヅキに勝負を挑むタイガ。
タイガの申し出を受けようとするカヅキの前にシュバルツローズのアレクサンダーが乱入し、勝負を挑む。
他校生とストリート勝負をすることでオバレに迷惑はかけられないと一度は断るもアレクサンダーに煽られ、勝負をすることになるカヅキとアレクサンダー。
自身はエーデルローズの生徒でありながら、実家がシュバルツローズに出資をしているカケル(カズオ)が用意した判定器を使用し、勝負することになる二人。
一方、エーデルローズではコウジがシンにプリズムショーを指導することになる。
コウジの技に翻弄されるシンだが、コウジの指導もあり、プリズムスターとしての片鱗を魅せるシンに二人を盗み見していたエーデルローズ生も一目を置くことになり、コウジから新曲のOver the Sunshineを託されるシン。
高架下ではアレクサンダーの力に脅かされながらも奮戦したカヅキがなんとかドローに持ち込み、アレクサンダーは判定器を壊して去る。
エーデルローズ寮の食堂で視た記者会見でコウジのハリウッド進出を知る生徒たち。オバレの今後はローズパーティで発表されることに。
エーデルローズ主催のローズパーティ(ライブ)でコウジがハリウッド進出後、オバレとしての活動は休止し、ヒロとカヅキは『プリズムキング』を目指すことが発表される。
コウジとの別れに涙するヒロとカヅキ。悲しみに沈む客席を見て、コウジから言われた「プリズムショーは皆を笑顔に出来るんだ」を思い出し、皆を笑顔にするため、ステージに出て行くシン。
戸惑う生徒と客席を前にしながら、コウジから託されたOver the Sunshineを歌うシン。シンの姿に触発され、バックで踊るヒロとカヅキ。
真っ暗になっていた客席も色とりどりのペンライトの光が点り、笑顔を取り戻す。
ステージをやりきったシンに駆け寄るエーデルローズの生徒たち。
一方、シュバルツローズでは主宰法月ジンが如月ルヰの美貌を褒め称え、プリズムキングになるのは君だと言う法月に妖しく微笑むルヰ。
シュバルツローズの生徒たちのシュバルツローズを讃える掛け声が響く中、闇夜にシュバルツローズの校舎が浮かぶ。

ここでエンディングが流れ、次回予告に。

次回予告ではヒロの自曲PRIDEを歌うルヰ、PRIDE奪われることになったヒロ、プリズムカップ後エーデルローズを離れることを宣言するカヅキなどのダイジェストが流れる…

以上が出来るだけ冷静に考えたキンプリのあらすじです。
出来るだけ冷静に考えれば、あらすじには特に目立って今までのアニメと違うところはないと思います。あらすじは。

キンプリを語る会でもストーリーに目立って特異な点はないと言うことで見解の一致を見ました。

ツイッターの感想でよく見受けられる二人乗り自転車、エクスカリバー、シックスパック、ヤバい経費書類、お尻からハチミツ、ハリウッド行き電車、凄い風呂……他にもコウジの作る料理とかルヰの登場シーンとか突っ込みどころは山ほどあるんですけど、それはほとんど演出の部分なんだと思います。
しかし、この荒唐無稽とも思える演出の数々も大人が見るからそう見えるのではないか?と言う疑念もあります。
キンプリは元々プリティーリズム レインボーライブと言うアニメのスピンオフですが、そのプリティーリズムの大元は女児向けのカードゲームです(プリティーリズムはカードではなくストーンを使うゲームですが)

子供向けカードゲームは昆虫王者ムシキングから始まった比較的新しいジャンルで、女児向けはオシャレ魔女ラブandベリーが最初でその後、キラキラアイドルリカちゃんデータカードダスプリキュアきらりんレボリューションプリティーリズムアイカツ!、プリパラ、オトカドールと次々とタイトルが発表(既にサービスを終了しているものも多数)されていますが、その全てがカードでコーディネートを行うリズムゲームで、ほとんどがアイドルを題材にしています。女児向けゲームのアイドルとの親和性の高さは凄いです。

子供向けのゲームですから、所謂大人向けの音ゲーとは違い、ところどころでアピールや必殺技(プリティーリズムではジャンプ)と称した演出が入ります。
その演出こそ、キンプリの荒唐無稽に見える演出そのもの、キンプリの演出は全て子供(女児)向けに出来ているとわたしは思いました。
ハリウッド行きの乗り物が電車なのも子供に取って「切符」を使う最も身近な乗り物が電車だからではないでしょうか(個人の憶測です)
プリティーリズムは女児向けゲームのメディアミックス、女児向けのアニメです。
キンプリもその手法に則ったアニメですから、演出がそうなるのも必然では。

しかし、キンプリはミニシアター系の映画で上映時間も限られており、題材的にも子供がターゲットとは言い難く、どちらかと言うと大きなお友達(所謂子供向けアニメや特撮のサブターゲットとされる層)をメインに据えていると思います。
E.T.未成年の主張のような小ネタもアラサーがターゲットだからこそだと思います。

このターゲットと演出が微妙に、それでいて絶妙にズレたことがキンプリのなんとも言えない面白さと中毒性を生み出しているのかなあ、と。

以上が出来るだけ冷静に考えたキンプリの感想と考察でした。



冷静に考えない感想は以下になります。

考えるな、感じろ!
世界が輝いて見えるから、兎に角キンプリを観ろ!
最初は通常上映で次は応援上映な!
EZ DO DANCEでキンブレ振るの最高だから!
細けぇことは良いんだよ!キンプリを観よう!!!!!