踊ってから考える

エンターテインメント過剰摂取記録

2019年上半期現場まとめ

 

7月も大分過ぎてしまったけど備忘録的な。

ライブ・舞台
0105 Angelo@赤坂BLITZ
0106 Angelo@赤坂BLITZ
0126 リアルアヤノ.メvol.2@阿佐ヶ谷ロフトA

0204 さわやか会EXTRA@高田馬場PHASE
0208 BLACK BEAUTY BEAST@Zepp Nagoya
0209 BLACK BEAUTY BEAST@Zepp Nagoya
0214 メサイアトワイライト@サンシャイン劇場
0219 heidi.@恵比寿clubaim
0223 lynch.悠介写真展@恵比寿
0223 Angelo@新木場STUDIO COAST

0303 heidi.@高田馬場AREA
0314 cali≠gari@新宿LOFT
0323 cali≠gari@中野サンプラザ

0402 メリー結生Birthdayイベント『結生の部屋』@ベノア銀座
0406 キリト@国際フォーラムCホール
0413 DOF/鳴ル銅鑼@TSUTAYA O-Crest
0419 Plastic Tree@中野サンプラザ
0419 heidi.@新宿ロフトプラスワン
0423 りさ子のガチ恋♡俳優沼@新宿シアターサンモール
0429 Plastic Tree@舞浜アンフィシアター
0430 Angelo@TSUTAYA O-EAST

0503 愛と平和のエンドロール@高田馬場PHASE
0511 Angelo@川崎CLUB CITTA
0522 坂本昌行@Bunkamuraオーチャードホール
0525 マイナス人生オーケストラ@東京キネマ倶楽部

0602 マイナス人生オーケストラ@味園ユニバース
0603 heidi.@新宿LOFT
0606 lynch.@中野サンプラザ
0608 ゼロ年代V系を語る会@ROCK CAFE LOFT
0614 Angelo@六本木EX THEATER
0621 トルツメの蜃気楼@ザ・ポケット
0627 魍魎の匣@天王洲銀河劇場

映画
映画刀剣乱舞
シティーハンター
KING OF PRISM Seven Shiny Stars vol.1
名探偵コナン 紺青の拳
名探偵ピカチュウ
プロメア
ゴジラ キングオブモンスターズ


以上、32現場に映画が7本でまた去年より増えている…!
去年に比べて舞台やトークイベント的な物が増えてるので、ライブは減ってるけども!
今年上半期はムックとメリーをワンマンで観てないので、下半期はワンマン観たいな~と思いつつ、メリーの銀座線ツアーの申込は忘れた、チケを探そう。
ムックも誕生日イベントのチケは押さえてるけどワンマン……東京でやらないっすかね……。

去年の7月に異動して絶対に休めない日が出来て、行けない現場もあるので、上手いこと折り合いをつけていきたいですね……

『トルツメの蜃気楼』を観た。


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※はちゃめちゃにネタバレしてるよ!!!!!

 

 

『りさ子のガチ恋♡俳優沼』で俳優オタを始め、客席側の人間をエモーショナルの海に突き落としまくった脚本演出家・小説家の松澤くれは氏が脚本演出の『トルツメの蜃気楼』を観に行って来たぞー!


 


以下、公式よりあらすじ。


「負けてからはじまることだってある」

何者にもなれない私たちの、終わらないための物語。


小さな編集プロダクションに勤務する横井ユリ、27歳。
日々、人の書いた文章の誤りを見つける【校閲】を続けている。

ある日、いきなり会社の上司から「アイドルにならない?」と誘われる。
個性豊かなメンバーとともに、アイドルフェスへの出演を目指すことに……。

ユリは、かつての同級生・アヤに想いを馳せる。

「一緒に来てくれないから、一緒に夢を叶えることにした」

上京してアイドルになった彼女。夢に敗れていなくなった彼女。

微笑みを向けるアヤの幻影は、今日も消えることはない。

心が折れても人生は続く。負けてからはじまることだってある。


これは何者にもなれない私たちの、終わらないための物語――。


ここまで引用

 

 

いやー、これはヤバいね!(LDH文法)
前回のりさ子は客席側の「特別になりたい」人間の話だったけど、今回*1のトルツメはステージ側の「特別になれなかった」人間の話だと思うので、完全に客席側の人間とは言え、推しバンドの解散を見届けたばかりなので、刺さり方がえぐいし、テーマがそもそもその推しバンド*2の世界観と親和性が高くて、こんな偶然あるかね…!

「勝ち続けられる人はいない。負けても、人生は続く」的な台詞、最終公演のタイトル*3かな…?

 

小さな編集プロダクションで派遣社員として働く27歳のユリは上司で副業としてアイドルプロデュースをしている水島からアイドルに(ほぼ無理矢理)誘われる。
断り切れずにスタジオ練習の見学だけと言う話がグループに加入することになっていて、メンバーのアリスとあいりんもそのつもりでユリに接する。
水島は大手芸能事務所のプロデューサーの杉本をスタジオに連れて来て、大きなアイドルフェスにあたかも出られるかのように振る舞う。
俄然その気になるアリスとあいりんになんだかんだ押し切られるユリ。
ユリは乗り気じゃないと言いながら、強く断ることは出来なくて、曖昧な態度のまま、話が進んでいく。

 

高校生の頃のユリにはアヤと言う仲の良い友人が居て、地元の富山の大学に進学して、そのまま地元で就職しようとしているユリに「上京してアイドルになる!」「一緒に東京へ行こう!」と誘うアヤ。
結局、ユリは地元で進学し、アヤは一人で上京し、芸名を「横井ユリ」にして、アイドル活動を始める。
けれど、「横井ユリ」はアイドルとして中々売れない。

 

この「売れない」を演出するのに、椅子の上に立ち「横井ユリ、18歳!応援よろしくお願いします!」と笑顔で言うアヤの身体を周りが「今夜も飲み会があるから」「偉い人も来るからね」などと言いながら、赤いペンライトで撫で回すのが中々のエグさ。
アヤの台詞は年齢の部分しか変わらないのに、周りの台詞は「代わりなんていっぱいいる」「身体使ってでも仕事を取れよ」と直接的になっていくのも露悪的だけどわかりやすい。

 

結局、「アイドルの横井ユリ」ことアヤは売れないまま、ビルの屋上から飛び降りて自ら命を絶ってしまう。
アヤが死んでしまって、原因が自分にもあったのではないかと思うユリ。アヤの幻覚に問いかけても答えはなくて、ユリはアヤに導かれるように上京してきていた。

 

ユリが派遣社員として勤める編集プロダクションは出版不況もあって倒産寸前で社長の長谷部と正社員の森は受ける仕事の内容を巡って、意見が食い違うなど職場状況は悪化している。
スタジオが取れず、水島の指示で休日の会社でフェスに向けて練習をしようとするも、森が出勤していて練習が出来ない。森とアリス、あいりん双方から色々言われても、どちらにもはっきりと言えないユリ。
出勤日を勘違いしたアルバイト大学生の川原もやってきて、流れでフォロワー2万人の川原のインスタアカウントでユリのグループがフェスに出ることを告知することに。

 

その後、水島が突然失踪。編集プロダクションの経営もいよいよ差し迫って、どうにもならない状況でグループメンバーのアリスがストーカーに刺され、重体に。
川原のインスタライブで杉本の事務所の大規模アイドルフェスに出ることを勝手に告知していたことから、大々的に報道されてしまっているようで、ユリとあいりん、杉本、川原で話し合いに(一方的に杉本が怒ってる形ではあるけど)

「フェスに出るなんて決まっていなかったのに、勝手に告知したせいでフェスの開催も危ぶまれる、出る予定ではなかったと訂正しろ」と迫る杉本に「出してくれるって言った、絶対出る」と譲らないあいりん。
そのやりとりの中でアリスとあいりんは水島にフェスに出るためと言われて、お金を払っていたことが判る。
あいりんはトータルで60万、アリスは恐らくもっと払っていて、ユリも既に3万円渡していた。
完全に詐欺だと言う杉本にそれでもフェスに出してくれと食い下がるあいりん。

 

ここでの杉本とあいりんのやりとり、この舞台の中でいくつもある見せ場のひとつだと思うんだけど、これがまあ刺さると言うか、なんて言えば良いのかわからないんだけど、どちらも間違ってはない。
間違ってはないけど、どちらがよりわかるかで客席側の自分もステージを見るスタンスを省みる。

 

「続けることも才能、私は私しかいない。何歳だって夢をみられる。諦めない。努力すれば報われるはず。一人でも応援してくれる人が増えて、その人たちが認めてくれれば文句は言わせない」と言うあいりん。

「続ける以外の才能あるの?私は私と言うキャラだって言うけど、そのキャラは誰が求めてるの?アイドルは商品。キャラって言うのは人に必要とされる魅力。努力すればって言うけど、報われない努力は努力じゃない」と返す杉本。


これなー!本当にこれなー!
いや、判るよ!お互い言ってることは判るよ!
あいりんの言うようにどんな地下アイドルやドマイナーバンドだって好きな人はいるし、ステージ側はきっと夢と希望を持って続けてくれてるよ、でも杉本Pが言うように夢で腹が膨れないのも事実だし、腹が膨れるだけの需要があるかはまた別なんだよねー!判るー!判りたくなかったけど、判るー!

 

あとね、これ、多分客席側の人間が判ったら駄目なんだ。
判っても、それを理由に無理をしたら駄目なんだ……趣味が執着に変わってしまうし、これもきっとひとつの『りさ子』への入口になってしまう。


あいりんと杉本のやりとりは結局平行線のまま、ユリも「叶わない夢は見ちゃ駄目なんですか?」と言ったことを伝えるが、杉本は「わかり合えない」と去ってしまう。
去り際に「もう関わってこないで。あの子(アリス)にも伝えて。それからお大事にとも」って言う杉本は悪い人ではなくて、それがまた立場上のわかり合えなさにも繫がってくると思う。

 

杉本が去った後、ユリの告白がある。

 

アヤが深夜番組でセクハラ紛いの弄りに合いながらも笑っていたのを見て泣いたこと、アヤが死んでしまったこと、アヤがどうして死んでしまったかわからなくてアイドルになったこと、売れなくて半年でアイドルを辞めて、派遣社員としてなんとなく働き始めたこと、校閲の仕事は没頭出来て、他人の書いた文章の間違いを探している間は自分のことを考えなくて済んだこと、(人生が)終わってる振りが出来たこと、水島に誘われたのは多分偶然だけどちょっとは縁を感じたこと、自分の中のアヤがもう一度アイドルをやりたがってるかも知れないと思ったことーー
でも、結局、ユリはアヤじゃなくて、アヤもユリじゃない。だからもうアヤの分まで生きるなんて気負わずに、「横井ユリ」として生きて、経験していければいい。

 

その中で引用したあらすじにもある「一緒に来てくれないから、一緒に夢を叶えることにした」とアヤが言ったのを「(高校時代から)終わった振りをしていたユリの代わりに横井ユリの人生を始めようとしてくれていた」と言う意味でアヤはユリと名乗っていたんだろうと思ったと言うユリにあいりんが一言「独りで寂しかったんだよ、深読みしすぎ」って伝えて去ったのが、エモみの極みだった……!

 

あとこの話し合いに川原が居たんですけど、最初は杉本に勝手に配信したことを一緒に怒られるのかと思ったら、「アリスの代わりにフェスに出て」って話でマジかよってなったし、速攻で「嫌です」って断ったのがなんか物凄い今を感じたんですよね。
大学生の川原はインスタフォロワー2万人居て、インスタライブも顔出しでかなり気軽に配信してるけど、アイドルになるなんて全く考えてない。
川原は川原で生きてる現実がユリとも全く違うし、アリスやあいりんとも全く違うのが妙に印象に残ってる。

 

結局、この話はここで終わりで、編集プロダクションの方は社長が森の提案を受け入れて、電子書籍の仕事を受けることでなんとかなりそうかな?ってことが判るくらいで、水島は見付かってないし、アリスが助かったかもわからないし、フェスが無事に開催されたかもわからない。

 

ただ、ユリの考え方が少しだけ変わって、ユリの人生はこれからも続いていくってことだけ。

 

 

いやー、今回もヤバいね!(LDH文法2回目)
松澤くれは氏のTwitterのプロフィールに「創作のテーマはあなたとわたしが[We]に近づくための物語」とあって、『りさ子のガチ恋♡俳優沼』を見たり読んだりした時にはいまいちピンと来てなかったんだけど、『トルツメの蜃気楼』を見たら、なんとなくだけどこの[We]の意味する[私たち]は「わかり合って理解し合う私たち」じゃなくて、「わかり合えないと理解し合う私たち」ってことなんじゃないかなって思ったりしました。

 

 

なんせ、誰かとわかり合えなくても「私たち」の人生は続いていくし。

 

 

りさ子のガチ恋♡俳優沼の感想も別途長々書いてあります。
小説

舞台

*1:2016年の再演

*2:マイナス人生オーケストラ 2019年6月2日に味園ユニバース公演を持って解散しました

*3:終点おしまい駅、そして人生は続く。

ヴィジュアル系は本当に衰退しているの?

Google先生Wikipedia先生に頼りきった個人の独断と偏見による感想です。

 

 

 

3月のライカエジソン運営会社の倒産及び店舗譲渡に続き、池袋のブラエク(ブラセク)ことBrand Xも倒産してしまった。
クローゼットチャイルドもCD/DVDの買取を中止している店舗も出て来ているし、ジールリンクの高田馬場店も閉店*1しており、所謂ヴィジュアル系専門CD店が苦境に立たされている状況なのは間違いない。
専門店が相次いで倒産・閉店しており、つい先日のアルゴンキンの運営会社が倒産した際、「V系ブームが下火になった」が業績不振の理由のひとつとして上げられたこともあり、界隈全体が衰退しているという雰囲気になってはいるが、本当にヴィジュアル系は衰退していっているの?

 

確かに専門店は倒産していっているけど、今やタワレコでもHMVでもヴィジュアル系のCDは買えるし、インストアイベントもガンガンにやっている。
なかでもタワーレコード新宿店は新宿駅南口すぐ側のビルの7~10階だが、店舗入口にあたる7階のフロアは新譜、特集以外で常設されてるコーナーはアニメ/ジャニーズ/ヴィジュアル系でインストアイベントスケジュールもアイドルとヴィジュアル系の間にたまに邦ロックぐらいの割合になっていて、とても衰退しているジャンルとは思えない厚遇振り。
売上規模が年々縮小しているCD販売業の中ではむしろ頑張っている方なのでは?とも思う。

 

そもそも、何を持って衰退していると言うのか?衰退って何?

すいたい
【衰退】
《名・ス自》力や勢いがおとろえ退歩すること。

Google先生によると↑こういうことみたいなんですけど、まあ曖昧と言うか定義付けが難しい。
力や勢いがおとろえって言うことなので、数値的に見てってことであれば、そもそもCD販売数自体が減っているので、ヴィジュアル系に限ったことではないはず。

 

数値は日本レコード協会のページで色々見られましたが、まあゴリゴリに減ってますよね。
ジャンルごとの推移は邦盤、洋盤しか判りませんが、ミリオン認定を見ると48Gの天下も天下なので、配信で音楽がある程度賄える現状では、「配信がない」もしくは「音楽以外のプラスアルファ(接触イベント)があるところ」が強いのは当然と言えば当然。
音楽業界全体が盛り上がっていた頃、タワレコみたいな大手チェーンは浅くても広い客層を相手にしていたけど、CD全体が売れなくなってきて、狭くても深い客層を持っているジャンルのCDを扱うようになってきた結果、今まで専門店でしか買えなかったものが大手チェーン店で買えるようになったから、専門店が潰れていっているのでは?
……『ヴィジュアル系』の衰退とは関係なくない?

 

専門店の強みって「ジャンルに特化した品揃え」と「独自の特典(インストアイベント含む)」と「知識豊富な店員」だと思うんですけど、ヴィジュアル系の専門店って店員と「最近のオススメありますかー?」みたいな会話するって感じじゃない*2し、大手チェーン店が品揃えをあげて、特典もつけるようになれば太刀打ち出来なくなるのも想像に難くない。
インストアイベントをするバンド側も自分たちの客しかいない状態*3の専門店とイベント時間中自分たちの曲が流れてて他の客も聞ける状態のタワレコ、どちらかしか選べないスケジュールならタワレコの方を選ぶだろうし。
今までお世話になったってことから、インストアイベントを減らすバンドは少なそうだけど、インストアイベントが増えれば客側は当然スケジュールや財布の状況を見て、取捨選択をするから、一回のイベントに対しての動員は減る……まあ、これはヴィジュアル系に限ったことじゃないと思うけど。

 

CD売上の減少率に対して、各ジャンルの減少率がわかれば、どのジャンルが『衰退』しているかわかるんだろうけど、数字を探しきれなかったので、やっぱり接していると言うか応援しているバンドの動員なんかの『体感としての衰退』になりがちなのでは?と思わんでもないなあと言うお気持ち感想を書こうとしていたんですけど、すっかり時期を逃したなあと思っていたら、

 

 

ROCK AND READの公式垢がこんなことを言いだしたので、そっち側から衰退云々言うんだったら、発刊数の数字を出してもらっても良いですかね???と言うお気持ち感想になりました。ヴィジュアル系雑誌も確かに廃刊相次いでますけど、出版不況はジャンル限らずでは…?

 

因果関係の因の部分が不明確なので、果にいまいち納得出来ない、と言う話。

*1:こちらは人手不足が原因ってことになってましたが、名古屋店が閉店しちゃいましたね

*2:CD発売日は並んでるし、休日はインストアイベントで入れる時間が短い

*3:店舗内でイベントをする時は大体インスト参加客しか入れない

『りさ子のガチ恋♡俳優沼』を観た。

※まあまあそこそこネタバレしてるよ!


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初演の感想ブログを読んで、気になって気になって、小説版を買って読んだのがまさにちょうど一年前。
ついに『りさ子のガチ恋♡俳優沼』の再演を観劇して来たぞ……! 



公式サイトはこちら。


過去に書いた小説版の感想はこちら。はちゃめちゃにネタバレしてます。



元々舞台(初演)→小説→舞台(再演)なので、再演が発表されてから生で観るのめちゃくちゃ楽しみにしてたんですけど、これはもうヤバい……概念が殴ってくるぞ……。
内容の解像度的には小説版の方が高い*1んですけど、生で役者が演じているのを観るのは文字で読むのとはまた違った恐さがあると言うか。
わたしはここ数年でちょいちょい2.5舞台も見に行くようになったんですけど、行く会場と言えばキャパ800以上のハコばかりで、今回シアターモリエール*2初めてだったんですが、会場がもうこの話の舞台になりそうなと言うかですね、キャパ180のハコにフラスタがずらっと並んでて、フラスタの宛名札に宛先の役者さんからの返信が貼ってあって、なんかもう「ここがりさ子の世界……!」感が凄い。
ライブも2.5舞台もハコが小さい方が客からのフラスタ凄いよね……って開演する前から感慨深くなったりする。


約180席の客席は完売、当日券もない盛況ぶり。
19時開演の予定だったんですが、その5分くらい前かな?りさ子とりさ子の観劇仲間のたまちゃん、アリスが劇場の扉から客席に普通に入ってきて、たまちゃんはキャリーケース引いてる*3わ、アリスはオタク特有の笑い方ではしゃいでるわで、現実と虚構の区別が非常に曖昧なまま暗転、劇中劇『政権☆伝説』の千秋楽カーテンコールから始まるわけですが、もうな、読むのと観るのじゃリアリティが違うんすわ……小説版では脳内で思い浮かべてるから「はいはい、あるある」なんだけど、舞台で観ると「えっ、これこないだアイアで観なかった……?」みたいになるから生は怖い。
終演後のハイタッチ会からの客側の打ち上げと俳優側の打ち上げ、主演俳優のツイッターに対するメンションとリプ、更にそれらに対する裏垢愚痴垢の吐き出し……なんかもう「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」としか言いようがなくて、最早これは哲学(なお開始15分)


ツイッターでの発言を表現するのに、表垢やリプ専*4垢はそのまま顔出し、裏垢愚痴垢での発言は青いペストマスクを被ることで表してて、判りやすいし上手い。
鳥モチーフってところからなんだろうけど、ペストマスクってところがまた……黒く染まって死んでいくんだ……心が……黒く……染まっ……



りさ子たちの打ち上げの中で同担がやり玉に挙がる。どこに住んでるのか、ツイッターのアイコンやプロフィール、劇場での様子まで。このやりとりのリアリティたるや……終演後、このやりとりを1回も見たことも聞いたこともしたこともないオタクはいません!!!って感じでぶっ刺さる。
対する俳優側の打ち上げもツイッターやインスタには写真しか上がってないけど、多分こういう感じでやってるんだろうなーって言うのがわかるし、アップされた画像に対して、愚痴垢で「打ち上げ会場また同じかよ、凸されるんじゃない?」「同じ料理でみんな飽きてそー」とか、さては『政権☆伝説』の運営、信用ないな?って言うところまでわかるし、わかってしまう……
運営がksだとな、表に立ってるもんの評判も下がるからな……?(これは某運営に対する私怨が過分に含まれています)


りさ子は会社では聞かれたら答えるけど、積極的に趣味を話すタイプではないので、会社内でのやりとりは割とこんなもんだろうなーと思いつつ、カラオケでの上映会はおまおれ過ぎて、無の顔で観てしまいましたよね。
ついこないだクローズ*5の7時間半上映会やったばかりですからね……



りさ子の推しの翔太くんのバーイベ以降がこの舞台のキモ部分なのはわかってはいるんですが、やっぱり舞台版でもりさ子の言い分には1mmも共感は出来ないんですけど、舞台版を観てると、と言うかあの愚痴垢裏垢での内容を耳で聞くと言ってる人の感情と言うか、なんかこう「別にガチ恋じゃないし、付き合いたいとも思ってないけど、やっぱりカノバレは不快」が感じ取れると言うか。


これはわたしの独断と偏見による勝手な解釈と言うか思い込みなんですけど、「マジでガチ恋じゃないし、付き合いたいとも付き合えるとも思ってないけど、カノバレが不快」な層って一定数いると思ってて、その層はカノバレが流出*6とかじゃなくて、正式な手段(婚約や結婚発表)であっても不快と言うかモヤるのは、実際にいる俳優をある意味二次元的に消費していて、ずっとその人生を原作として楽しんでいたのに、ある日突然オリキャラの夢二次創作を見せられた感じじゃないのかなーと。
いや、その人の人生だから、オリキャラじゃなくて新キャラなんですけど、隠していれば隠しているほど登場が唐突過ぎたり、自分の考える原作の雰囲気に合ってなかったりで、公式との解釈違いと言うか、オリキャラ感が凄いのではないかと。
現実はpixivと違って地雷避け出来ないしね!


本作で翔太くんやるるちゃんが「俳優側も人間」って言ってる通り、実際に生きている人間の人生を娯楽として消費していることは重々承知していても、対象が人間であるからこそガチ恋してしまう人もいるし、対象が人間なのに物語の登場人物として消費してしまう人もいるので、本当に人が人を見る趣味って言うのはバランスが難しいな……と舞台版でも改めて思わされました。


りさ子はお金の掛け方とかあんまりバランスの良いタイプではないから、バランスを崩すと一気に暴走するタイプなんだけど、このキャラクター設定が絶妙で、「これは私だ」と「私はここまでじゃない」の狭間に立っていて、それがなんとも言えない恐怖を煽ってくる。
この話はあくまで「りさ子」の話だし、劇中でも「ファンの中の特定の一個人の暴走」ってことになってるけど、りさ子もたまちゃんもアリスも翔太くんもるるちゃんも明確なモデルがいるわけじゃないのにめちゃくちゃ「ぽい」、まさに概念の存在だから、きっとこういうことが実際に起きても驚かないくらいのリアリティがあって、それがまためちゃくちゃ怖い。


りさ子役の新垣里沙の演技もめちゃくちゃ絶妙で、あんなに顔が小さくてスタイル抜群なのに、りさ子の時はマジこんなオタクおるわ…って言うガチ恋の概念になってて、「世界は早く役者の新垣里沙を見付けて?」って感じだし、逆に小説版では匂わせ彼女の概念でしかなかったるるちゃんが実体*7を持つことに寄って、憎めない人間味のある女の子になっていて、内容は知っていても、舞台には舞台の楽しみがあるなーって。
初演は観てないのであれなんですが、感想を見る限り翔太くんもキャス変してかなり印象が変わった様子。
あと萩野崇氏がTop of イケオジで最高が過ぎる。病み気味のイケオジ、だーい好き!(cv:ハズキルーペ武井咲)


なんでも自分の好きな界隈と比較するのは良くないなとは思いつつ、この『りさ子のガチ恋♡俳優沼』はヴィジュアル系で言うとゴールデンボンバーの「†ザ・V系っぽい曲†」みたいな愛と敬意はあるけど、毒も持った既存の型に対するカウンターカルチャーみたいな感じだと思っていて、こういう舞台が出て来ることで所謂2.5次元舞台もある意味分岐点に来ているのかなあ、と。



舞台版の結末は小説版と少し変わっていて、『りさ子のガチ恋♡俳優沼』のカーテンコールに「りさ子」だけ出て来なくて、カーテンコールの後に舞台で翔太役の柏木佑介さんと「りさ子」がすれ違う。
りさ子の「頑張ってください」に「ありがとう」と返して、上手に下がる柏木さん。

「佑介くん、尊い……」と呟いて、舞台から降り、シアターモリエールの扉から出て行く「りさ子」





こっわ……!
舞台版の演出でここが一番怖かった。

「りさ子」は誰でもないのに、誰でもあって、どこにもいないのに、どこにでもいる。



『りさ子のガチ恋♡俳優沼』はまさに哲学であり、間違いなくホラー。



深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだーー

*1:りさ子の視点以外にるるちゃんや若手俳優のあっきーの視点があるので、物語の輪郭が掴みやすい

*2:ヴィジュアル系界隈で言ったら多分池袋サイバーみたいな位置付けの匂いがする

*3:ロッカーに預けずにキャリー引いてる理由は小説版では説明あるけど舞台版ではなかった

*4:リプ専って言うけど、発言に対する最初のコメントはメンションでそれに対するのがリプじゃなかったっけ?って思わんこともない

*5:クローズとクローズIIはマジマジすっげーエモの洪水なんで是非観てください、エクスプロードは虚無なので誰かと観ないと青いペストマスク被ることになるぞ!

*6:流出だと危機管理がどうの的な別方向での批判が出来るから判断しづらい

*7:演:椎名歩美さん

『Royz THE BEST 2009-2019』を買った話、或いは「好き」について。

ついにRoyzのアルバムを買った。

Royz/Royz THE BEST 2009-2019


ベースの公大くん(以下公D)が爆裂強火キリターだと知ってから、既に7年が経過*1している。
2019年になっても公DはAngeloのアルバムが出たり、ツアーが始まったりすると自分のバンドのツイートより先にAngeloの公式アカウントのツイートをRT*2したり、Angelo10周年のお祝いツイートを固定ツイにしたり、毎年のキリトの誕生日には0時ちょうどにお祝いツイートをしていて、変わらず強火を炸裂させている。
公Dのブログ*3を「キリト」や「Angelo」で検索を掛けるとかなりの記事が出て来るので、定期的に堪能している*4


特に、PIERROT復活ライブ後とVJSで挨拶した時のブログは胸アツである。

PIERROT復活ライブ後のブログ

VJSで挨拶した時のブログ



ついにキリトとプライベートで焼肉に行った時は勝手に赤飯を炊きたくなった。


キリターバンドマンと言えば、DIAURAのyo-ka(以下よかたん)が筆頭に上がるが、わたしはキリターバンドマンの中では公Dを爆推ししている。
公DはPIERROTもだが、今のキリトとAngeloが一番好きだと常々言ってくれるからだ。


自分の好きなものを好きだと言ってもらえたり、評価されているのをみるのは嬉しい。


最近はよかたん、公Dの他にもえんそくのぶうちゃんや0.1gの誤算の緑川くんなどもピエラーだったことを発言したりしているが、PIERROTが現役の頃、ピエラーであることを発言するバンドマンは他の同規模のバンド*5に比べて、はるかに少なかったように思う。
ピエラーを公言していたのはPsycho le CémuのAYAちゃん*6くらいじゃなかろうか。
※現ジャニーズアイランド社長*7がやべぇ強火のキリター*8と言う噂はまことしやかに囁かれていた。



PIERROT復活の時にVifにてPIERROT RESPECTという企画*9があったが、こんなにラー麺*10が居たのかと正直思った。

まあ、当時はバンドマンのパーソナルなことを知るには雑誌しかなかったし、今より雑誌に載るための壁が高かったこともあるので、知られていないラー麺も居ただろう。
それにAngeloが初めてバンド主催した2012年、今は無きSHOXXでキリトがギルガメッシュの左迅、Sadieの真緒と対談した際に「当時、仲の良いバンドがいなかったわけじゃなかったし、仲悪いと噂されたバンドもあったが、別に仲良いんで!って言って回るようなものでもなかった」的な発言をしており、キリト本人があまり先輩後輩とのエピソードを話すタイプ*11でもなかった。
PIERROTのスタンス的にもその方が良かったのだろうと今では思うけれど、別のバンドやバンドマンの後輩からの慕われエピソードを見ると「PIERROTはそういう話ないのかなあ」と思ったものだった。


そこに現れたのが公Dである。
冒頭にも書いたが、わたしがやべぇ強火のキリターバンドマンとして公Dを知ったのは2012年。PIERROTが解散してから6年が経っていて、Angeloも5人になった後だった。
当時、RoyzはTwitter*12をやっておらず、アメブロとなうがメインで、Angeloのツアーが始まったり、アルバムが発売されたりするとブログを見に行っては、変わらずの強火発言を楽しんでいた。
感謝は売上に貢献することで伝えたいタイプ*13バンギャルではあったが、ついつい買わずにここまで来てしまったので、ベスト盤発売のタイミングで「今こそ!」と初回盤を買いました。

前振りが長い。


Royzは結成10周年のバンドで動員も同年代のバンドの中でもかなり多い*14のではないかと思う。
メンバー脱退などもあったが、47都道府県ツアーやイベントの出演などライブ活動は活発で、シングルもコンスタントに出している印象があり、インストアイベントも多い。
ブログやTwitterを見る限り、公DはRoyzの中ではメインコンポーザー*15的役割を果たしているようで、楽曲をちゃんとCDで聴く*16のを楽しみにしていた。
あんなに「キリトキリト」言っている公Dなので、キリト感が(良くも悪くも)あるのかと思っていたが、そんなことはなかった。


なんというか、ちゃんとキラキラしている。


音楽的知識がほぼない上に語彙が貧相なので、これが適切なのかわからないが、ちゃんとキラキラしていると思った。
見た目と音楽が一致していると言うか。
勿論、見た目と音楽にギャップがあるのもヴィジュアル系ならではの魅力であるのは間違いないのだろうけど、Royzは見た目がキラキラしてて、音楽もキラキラしてて、メンバーの見せているキャラクターもキラキラしている。


めちゃくちゃ良いな、と思った。
楽曲自体も勿論良いのだけど、ヴォーカルの昴くんの声に歌詞も曲もとても合っていると思う。
ひとつのバンドとして、バランスとまとまりが良いのかもしれない。


わたしは爆裂強火キリター公DのいるバンドとしてRoyzを見ているからかもしれないけれど、あれだけキリトが好きでことあるごとに黙ってられないくらい「好き」が溢れ出てる公Dが、自分がメインコンポーザーのバンドで、こんなにバランス良く「好き」を匂わせないことが出来るんだと思った。
多少の「ぽい」はあるかもしれないけれど、「PIERROTっぽい」や「キリトっぽい」よりも「2010年代に求められているであろうキラキラ感」が一番に来ていると思う。
ある程度の様式美があるヴィジュアル系にとって、「ぽい」ことは、リスペクトがあればそこまで悪いことではない*17のかなと思うようにはなったけど、あれだけの「好き」が溢れているのに、「好き」に引き摺られずに中心には「自分たちのバンドらしいキラキラさ」があるんだなと思った。
ベストを買ったと言うツイートにRoyzのファンの方から「ベスト盤の曲はバンドとして発信したいものだと思うので、アルバムやカップリングにはThe公大曲!と言った感じのものもあります」と教えていただいた。
ベストを聴いて、俄然気になったので、取り敢えずベストの前のアルバムはタワレコでポチって置いた。


公DはAngeloのライブを見に来た後、割とすぐに「はい、それ昨日キリトがMCで言ってたやつ~!流石~!」となるようなツイートをしたりしていて、すぐ影響を受けるタイプなのかと思っていたけど、同じステージの上に立っていることに対しては確固たる信念があって、それが公Dがキリトから受け取った信念でもあるのかなあと思いながら、今日Royzのベスト盤も聴いている。

*1:公Dのアメブロのタイトルが赤髪思考回路でTLで話題になったのが最初だったはず。キリトのアメブロのタイトルは日刊思考回路で思考回路という書籍も出版している

*2:公DのRTでAngeloのレポを知ることすらある

*3:2016年8月までアメブロ、現在はLINEブログ

*4:特にアメブロ

*5:Dir en greyとかDir en greyとかJanne Da ArcとかDir en greyとか

*6:雑誌のインタビューでアイジャーだと言っていた、PrideVisionかな?

*7:タッキーこと滝沢秀明

*8:PIERROTがMV撮ったのと同じライブハウスでキリトと同じような手袋つけてMV撮ったりしてた

*9:次があるなら公Dとheidi.の桐ちゃんは絶対呼んでください

*10:PIERROTが好きなバンドマンの意味のネットスラング

*11:よかたんはキリトの生き様に忠実なので、多分それであんまり話さないんだと思ってる

*12:メンバーオフィシャル稼働は2016年8月と遅め

*13:cali≠gari青さんの有難い教え

*14:最大キャパ中野サンプラザ、次のツアーファイナルは豊洲PIT

*15:楽曲のクレジットは大体Royz名義

*16:つべにアップされてるMVは見てた

*17:この「ぽい」の匙加減が神の領域で上手いのが金爆のキリショーだと思ってる

チェキはどこから来たの?

※個人の独断と偏見に寄る考察ぶった感想です。グーグル先生に聞いてウィキペディア先生が教えてくれた情報とVkDBで検索した情報で構成されています。



TLに流れてきたメンズ地下アイドルについてのブログ記事、大変興味深く読んだんですけど、この記事や他の記事でもメンズ地下アイドルの文化はV系バンドの文化からの流用なのでは?といったようなことが言及されていて、このブログをツイートしていたライターさんもバンギャルにも読んで欲しいと言う一文を添えているし、最前管理とかはまあ参考にしている部分*1はあるだろうなとは思うんですけども。

記事やツイートの書き方だとメンズ地下アイドルの文化≒V系の文化と捉えられがちにはなりますが、

こちらでもご指摘がある通り、V系のチェキは大体メンバーがピンで写っているチェキのランダム販売が主流*2なので、ツーショチェキ(接触)のみを売るメンズ地下アイドルとは似て非なるものだとは思う。
というか、女性ファンならではのってありますけど、ツーショチェキの起源は多分メイドカフェだし、ブログ記事の内容読む限り、現場至上主義なのもメイドカフェに近い*3と思う。
わたしは一時期、後輩とランチにメイドカフェ巡り*4をする趣味を持っていたので、その辺りはそこそこ知っているんだ(詳しくはない)
メイドカフェも元祖って言われてるキュアメイドカフェはツーショチェキないです。カレーが美味しい。ツーショチェキが爆発的に認知されたのは多分AKB劇場下の@ふぉーむカフェか電車男のロケ地で有名なぴなふぉあ



それはそれとして、こういう風に記事になった時にV系の文化として認識され始めているチェキ(ここではピンショチェキのランダム販売のみとします)はどこから来たの?

これはこの記事を見て、記事とはあんまり関係ないけど最初に思ったことなんですよね。
最早V系独自の文化扱いになっているにも関わらず、V系のチェキは発祥が明確になってない(はず)。
結局、初めて売り出したバンドはどこなん?って言う素朴な疑問。
この記事を見た方が何人かこのバンドでは?というような内容をツイートされてましたが、わたしがTLで見掛けただけで4バンドは名前が出ていたので、やはり「ここだ!」というバンドは明確になっていない様子(なおTwitter検索調べ)

そもそもチェキ本体の発売が1998年10月*5からなのと、発祥なのでは?と上げられていたバンド*6の中で一番結成が早かったバンドが2000年で一番遅いバンドが2003年だったので、物販に登場したのは2004~2005くらいなんじゃないかなーとは思う。
その前も多分アー写の生写真は売っていたような……。

わたしが最初にチェキを買ったのは2010年のディクティターズバディーズ*7の時だったと思うんですけど、その時にはすっかり文化として定着していた感はあった。
2011年のthe Pumpkin Headの復活の時にも買ったけど、2007年の解散時にはチェキなかったので、定着したのは00年代後半になってからなのかなあ?といったところ。
グーグル先生で『チェキ バンド名 🔍』すると2008年、2009年解散のバンドでもヒットするので、多分大幅に外れてはいない、と思う。

あとやっぱチェキはインディーズの中でもマイナーバンドが売るものみたいな偏見があって、「チェキなんて」的な発言をするバンドマンもいるし、Tシャツやタオルなんかに比べると金銭に直結しているように見えるので、おおっぴらに「うちが始めました!」みたいなことは言いづらいのかも知れない。



文化だ文化だとここまで書いてきたけど、このチェキ、バンドマンやバンギャルの中には割と否定的な人も実は多い。
わたしも買うまではそうだった。
なんかこう、漠然とした「音楽じゃない物を売ってる」「楽して儲けてる」みたいな思いがなんかあったんですよ。
いや、冷静に考えれば、じゃあTシャツやタオルは音楽なのかよって話だし、パンフやアー写の生写真と代わらずメンバーが写ってるのに、なんでチェキだけやり玉に挙がるんだろうなって考えるとやっぱ「楽に儲けてる」的な印象なのかな……?

でも、よくよく考えればチェキって物販としてやっぱそれなりに優秀なんですよ。
初期投資は15,000円くらいのチェキ本体、フィルムは1枚あたり80円くらいで写真を撮ることで500円*8の物販が出来上がり。
パンフどころかTシャツやタオルの在庫を抱えられないようなお金のないマイナーバンドでも出せない額じゃないし、その日の撮って出しだから、枚数ちゃんと読めば在庫も抱えなくて済むし、売れなくても在庫が嵩張らないし、売れたら売れたで追加も出来るっちゃ出来る。
ファンにとってもこの世に1枚しかなくて、単価も低め。えっ、優秀……。

だけど、チェキって意外に楽じゃなかったりもする。在庫を抱えるリスクや多額の製作費は掛かってないけど、チェキって結婚式の二次会とかで撮って、「メッセージをどうぞ!」みたいな感じで使われることもある*9ので、撮ったことある人も結構多いと思うんですけど、フィルムが最大10枚しか装填出来ないこともあって、撮るのに結構時間が掛かる。
某バンドマン*10が「1000~1500枚撮ってるけど売り切れたらゴメン🙏」とか「今(4時)からメイクしてチェキ撮ります!今日の一番手は2時から準備してる!」って投稿してて、戦慄した。
4時はかろうじて早朝だけど、2時って深夜やんけ(真顔)

そう、V系のチェキはチェキが売れるようになればなるほど、負担も大きくなるが、売れているので止められなくなる魔のシステムでもある…!

1000枚チェキ撮れば、その日の売上は50万だけど、メンバー以外にメイクさんとかローディーとか写真撮る事務所の人とかが深夜2時や早朝4時から稼働してることを考えるととても楽して儲けてるとは思えないけど、1000枚売れて50万の売上があったら、止めるに止められない……。
そうなると本来メインのはずの音楽のリハやらなんやらに支障を来しそうなのは想像出来るので、そういう意味では音楽が本業なのかチェキ売るのが本業なのかって思う人が出て来るのはまあ、わかる。
毎回100~200撮って売り切るくらいの規模の時に値上げするなり、止めるなりある程度の見通しを立てて置かないといずれ大きな負担になる物販だとも思う。
まあ、これは鶏が先か卵が先かって話だけども。



ここからはもう想像と言うか妄想の域なんですけど、チェキって最初はパンフやアー写の代わりで、バンド側は初期投資も在庫のリスクも少なく出来て、ファン側も低単価で被りがなくて、トレーディング要素も楽しめるように考案されたんじゃないかなーって。

ただ、この世に1枚しかない推しの写真ことチェキ、そら欲しいし、数もあればあるだけ嬉しいよね?って言う収集欲と所有欲がめちゃくちゃ刺激されるんですわ、チェキは。
チェキが麻薬って言われる由縁はここにあると思っていて、だからこその売上と広がり具合なのではないかと。
でも、なんだかわからない後ろめたさがあって、発祥したバンドも出来た由来も不明確なV系のチェキ文化。



本当に、チェキってどこから来たの?

*1:最前云々は地下アイドルでもある

*2:メンバー全員と写るチェキやツーショチェキもインストアイベントであるけど、あくまでもインストアイベントなので必ずCDかDVDは買うからどっちかと言うとAKB寄り

*3:メイドカフェの方がちゃんとしたサイトあるし、CDも出してるけど

*4:当時居た部署が秋葉原にあった

*5:Wikipediaだと1999年から展開って説明にあるけど製品項目は1998年10月発売になってる程度の情報

*6:不確定なので一応伏せた

*7:花少年バディーズによるPIERROTのコピバン

*8:バンドに寄っては1000円

*9:富士フイルムが推奨する本来の使い道は多分これ

*10:2016~2017年の発言。「チェキ 値上げ」でツイ検索すると出て来る

2018年下半期現場まとめ

年末らしくまとめてみる。


ライブ・舞台
0711 lynch.@タワーレコード渋谷
0725 ムック@恵比寿LIQUIDROOM
0727 Angelo@Zepp DiverCity

0805 アルルカン×MERRY@恵比寿LIQUIDROOM
0812 KEEL@下北沢GARDEN
0828 lynch.@柏PALOOZA
0830 lynch.@HRさいたま新都心

0902 キリト@川崎CLUB CITTA
0904 Leet speaker主催@池袋Black hole
0909 ライカ・ザ・ライブ@Zepp DiverCity

1002 有村竜太朗@Zepp Tokyo
1003 ビジュアル系研究会@LOFT PLUS ONE
1004 Angelo@豊洲PIT
1006 Plastic Tree@神奈川県民大ホール
1017 MUD FRIENDS@高田馬場AREA
1030 MERRY@HOLIDAY SHINJUKU
1031 MERRY@HOLIDAY SHINJUKU

1104 lynch.@TDCホール
1105 ムック@TSUTAYA O-WEST
1107 MERRY@恵比寿LIQUIDROOM
1112 ミュージカル『TOP HAT』@東急シアターオーブ
1114 ミュージカル『TOP HAT』@東急シアターオーブ
1115 Angelo@TSUTAYA O-EAST
1121 Angelo@新宿BLAZE
1122 Angelo@新宿BLAZE
1124 MERRY 鐵BDイベント@LOFT HEAVEN

1224 マイナス人生オーケストラ@TSUTAYA O-WEST
1225 Angelo@TSUTAYA O-EAST
1229 Plastic Tree@TDCホール
1230 Plastic Tree@TDCホール


その他
0818 居酒屋えぐざいる


映画
銀魂2
カメラを止めるな!
ボヘミアン・ラプソディ
ファンタスティック・ビースト2


以上、30現場に居酒屋えぐざいる、映画が4本ですかね。
7月に異動したので、夏少なめにしたのに、慣れたら10月11月と本能のままに現場に行ってしまいました。3ヶ月で慣れたってことなので、良いことだ!多分!
しかし、昇進したのはいいものの、今の部署にいる限り、毎月1日が全く休めない状況になってしまったのと、部署の場所が変わったので、家からは近くなったけど、ライブハウスから遠ざかってしまった問題…。
バンギャルと仕事のバランス難しい!

2018年はheidi.のワンマンに行けなかったことが心残りなので、来年のライブは早々にチケを押さえました。
2019年も引き続き自分のペースでと思っていましたが、マイナス人生オーケストラが解散してしまうので、そこは出来るだけ悔いないようにしたいですね。