踊ってから考える

エンターテインメント過剰摂取記録

『TRUMP』シリーズを観た。

※まあまあネタバレあるよ!





お薦めいただいた『TRUMP』シリーズ3作を見終わりました。
『TRUMP』シリーズは舞台版『K』や舞台版『刀剣乱舞』の脚本で話題の末満健一氏が脚本/演出を務める連作のミュージカル・舞台です。

上演順は『TRUMP』→『LILIUM 少女純潔歌劇』→『SPECTER』でわたしもこの順番で観ました。
※『TRUMP』はDステ版のTRUTHのみ。

吸血種、ギムナジウムサナトリウム、ゴシックな雰囲気の中、人間で言う思春期に当たる繭期の少年少女たちの葛藤と悲劇……オタクのバンギャル、そんなの好きに決まってる!

『TRUMP』はナベプロの若手俳優D Boysがメイン、『LILIUM』はハロプロメンバーがメイン、『SPECTER』は劇団Patchがメインと元々の客層が違うこともあって、それぞれ一作だけ観てもある程度完結していますが、連作で観た方がより楽しめる(謎が解ける)と思います。
※上演順はT→L→Sですが、作中の時系列はT(一部)→S→T→Lです。



Dステ 12th「TRUMP」 TRUTH [DVD]
まずは『TRUMP』
これは渋谷でやっていたDステ映画祭で観ました。
吸血種と人間との間に生まれたダンピールのソフィーを軸にクランと呼ばれる繭期(人間で言う思春期)の吸血種の少年達が集められたギムナジウムで起こる悲劇です。
※この舞台はTRUTHとREVERSEで配役を入れ替える(MARBLEと言う一部入替も有)と言う特殊な手法が取られていますが、わたしはTRUTHしか観てないので、その辺りは割愛。

ストーリー的にはかなり王道的な吸血種物ではありますが、過去と現在を同時進行で織り交ぜることでクライマックスの謎の開示が盛り上がるなあと思いました。
個人的にストーリーに関係のない笑い(役柄と言うより役者の見せ場としてのギャグシーン)が気になりましたが、後半は一気に畳み掛けるようなシリアス展開。
ソフィーの親友であるウル、ウルの兄ラファエロラファエロのライバルのアンジェリコ、ソフィーを気に掛けるクラウス先生、血盟議会の送り込んで来たヴァンパイアハンター臥萬里…それぞれの思惑が複雑に絡み合い、忌むべきダンピールであるソフィーを巻き込んで破滅へと進んでいきます。
陣内将演じるクラウス先生の鬼気迫る演技が凄い。愛と寂しさに狂った不老不死の吸血種TRUMPを熱演しています。
ソフィーがどうやってクランに入ったかなどいくつか疑問が残りましたが、作り込まれた世界観の話で楽しめました。



演劇女子部 ミュージカル「LILIUM-リリウム 少女純潔歌劇-」 [DVD]
次が『LILIUM』
こちらは『TRUMP』から3000年後。同じくクランが舞台ですが、『LILIUM』のクランはギムナジウムではなく、繭期の症状が重い少女たちを集めたサナトリウムです。
キャストはみなハロプロメンバーと言うこともあり、歌や踊りも安定して楽しめます。特に田村芽実マリーゴールドは圧巻。歌も演技も次元が違う…!
※2016年5月にグループを卒業予定で卒業後はミュージカル女優を目指すそうです。

ある日突然いなくなったシルベチカを探すリリー。しかし、サナトリウムの誰もがシルベチカを覚えていない。いつも一人でいるスノウ、ダンピールのマリーゴールド、監督生の竜胆と紫蘭、女子寮に紛れ込んでくるキャメリアと追ってくるファルス……森の地下室でチェリーたちが見つけた800年前の写真にはリリーとスノウが映っていて……サナトリウムに隠された謎が明らかにされていく内容。
その中でファルスが『TRUMP』のソフィーであることが明らかにされますが、『LILIUM』しか観てないとソフィー?誰それ?になってしまうのが惜しいなあ、と。『TRUMP』観てるか観てないかで話の見方がまるで変わります。
『TRUMP』でクラウス先生に望まない永遠の命を与えられたソフィーが『LILIUM』で同じように望まないリリーに永遠の命を与えてしまう…悲劇が繰り返されていく構造になっているので、『LILIUM』で永遠の命を得てしまったリリーが今後の作品でソフィーと同じになってしまう可能性も感じられました。
『TRUMP』と『LILIUM』は別作品ですが、対にもなっており、『TRUMP』のソフィーが『LILIUM』のリリー、ウルがスノウ、クラウス先生がファルス(ソフィー)などキャラが被るように配置されているので、そういう意味でも『TRUMP』を見ている方が楽しめると思います。


Patch stage vol.6 「SPECTER」 [DVD]
そして『SPECTER』
こちらは末満氏が旗揚げに関わった大阪の劇団Patchが上演した作品でミュージカルではなくストレート劇です。
『TRUMP』と『LILIUM』とは違い、ネブラ村と言う閉鎖的な集落が舞台。
クランを脱走した繭期のヴァンプたちによる連続村人殺人事件を解決するために呼ばれたヴァンパイアハンターの臥萬里がメインです。
『SPECTER』は『TRUMP』の前日譚でもあり、『TRUMP』や『LILIUM』の伏線の一部が回収されます。
こちらもクラナッハのキャラやクラウス先生の登場など『TRUMP』を見ていないと若干唐突に感じるところもあると思いますが、話としては単独でまとまっています。
連続村人殺人事件を通じて、ネブラ村の秘密が明らかになり、そして滅んでいく……シリーズの中ではお笑い要素も少なく、個人的には一番好みでした。
『TRUMP』でソフィーがクランにいる理由や『LILIUM』にいる少女たちの名前なども出て来るので、他作品を見ていた方が楽しめると思います。

『SPECTER』の臥萬里とソフィーの関係がわかると『TRUMP』の見方もまた変わる……シリーズを通して見ることで前に見た作品の見方が変化するのがこのシリーズの面白いところなのかもしれません。
オタクのバンギャルはこんなの好きに決まってる!(2回目)


ただ、上にも書きましたが、『TRUMP』も『LILIUM』も舞台のキャラクターとしてではなく、中の人(役者)のキャラクターを押し出したお笑いシーンがあるのがどうしても馴染めない……。
折角シリアスで走りきれる内容なのになあと思う反面、D Boysやハロプロを使っているから仕方がないなあと思う部分もあるので、そこのところ上手く折り合いをつけていきたい。



しかし、今後もシリーズは続いていきそうなので、続編を楽しみにしたいと思うと同時に、この作品の脚本家が舞台『刀剣乱舞』を書くとなると……さて、何人の刀剣男士が折れてしまうんですかね!?
楽しみです。

あと頼むから、鶴丸役にギャグ100連発とかやらせないで欲しい。

キングブレードを買った。

前記事に書いたキンプリの応援上映のためにキングブレード(通称キンブレ)を買ったんですけど。

キングブレードX10III Neo シャイニング

キングブレードX10III Neo シャイニング

これなんですけど。
これ、凄いんすわ。
アプリで色の調整が出来て、色が変わる順番も決められて、それを本体にダウンロード出来るんですわ。
順番決めておくとカチカチカチカチ色変えなくて済むから、振るのが捗る捗る。
科学の進歩、凄いわ。

ただ、キンプリを見終わったら思うよ。
カヅキとアレクサンダー戦はキンブレが2本居る、と。

『KING OF PRISM by PrettyRhythm』を観た。

※めっちゃネタバレあるよ!







世界が輝いて見える…!

話題の『キンプリ』を観まして。
しかも、通常上映と応援上映それぞれ。

なんていうかね、凄い。
凄いしか言いようがない。
言いようがないけど、世界は輝いて見える。

先に通常上映を観たんですけど、あまりにも整理が出来なくて、鑑賞後は「キンプリはいいぞ」「キンプリを観よう」botになってました。
その後、同じくキンプリを観たバンギャルとキンプリを語る会をしたり、Twitterの感想漁ったり、応援上映を観たりして、なんとか自分の中で徐々に整理をつけようとしている(←今ココ!)



以下、ストーリーネタバレ
※前提条件は公式が詳しいよ!
http://kinpri.com/

大人気ボーイズユニット「Over The Rainbow(速水ヒロ/神浜コウジ/仁科カヅキ 以下オバレ)」のプリズムショーを観ることになった一条シン。
初めて観たプリズムショーに魅せられたシン、帰り道でプリズムショーのジャンプを真似しているところをオバレも所属する育成学校エーデルローズの主宰氷室に見出され、エーデルローズに入学することに。
かつては名門とされたエーデルローズだったが、前主宰の逝去により、生徒のほとんどをライバル学校のシュバルツローズに引き抜かれ、エーデルローズには僅かながらの生徒が残るばかり。
生徒は歌舞伎役者でもあるユキノジョウ、ユキノジョウに憧れるレオ、自らをゼウスと名乗るユウ、面倒見の良さそうなミナトなど個性的な面々。
氷室主宰の計らいでオバレが結成された公園でオバレの三人に会うシン。
オバレ結成までの話を聞き、これからのエーデルローズを託され、意気込みを語るシン。
帰り道、謎の少年に出会う。
如月ルヰと名乗る少年にペンダントを託され、オバレのプリズムショーを観に行ったことでプリズムスターを目指すことになったと語るシンにルヰはまた会えるよとペンダントを受け取らないまま去る。
ヒロのアパートで夕食を取るオバレの三人。食後、コウジからオバレを離れてハリウッドで音楽担当をすることを聞かされる。音楽担当をすることでエーデルローズが抱えている莫大な借金も肩代わりしてもらえ、それがエーデルローズに出来る恩返しだと言うコウジを引き止めることが出来ないヒロとカヅキ。
ヒロ、コウジと分かれた後、高架下でダンスをするカヅキのところにエーデルローズ生でもあるタイガが現れ、今のカヅキはストリートのキングと呼ばれた力はない、俺でも勝てるとカヅキに勝負を挑むタイガ。
タイガの申し出を受けようとするカヅキの前にシュバルツローズのアレクサンダーが乱入し、勝負を挑む。
他校生とストリート勝負をすることでオバレに迷惑はかけられないと一度は断るもアレクサンダーに煽られ、勝負をすることになるカヅキとアレクサンダー。
自身はエーデルローズの生徒でありながら、実家がシュバルツローズに出資をしているカケル(カズオ)が用意した判定器を使用し、勝負することになる二人。
一方、エーデルローズではコウジがシンにプリズムショーを指導することになる。
コウジの技に翻弄されるシンだが、コウジの指導もあり、プリズムスターとしての片鱗を魅せるシンに二人を盗み見していたエーデルローズ生も一目を置くことになり、コウジから新曲のOver the Sunshineを託されるシン。
高架下ではアレクサンダーの力に脅かされながらも奮戦したカヅキがなんとかドローに持ち込み、アレクサンダーは判定器を壊して去る。
エーデルローズ寮の食堂で視た記者会見でコウジのハリウッド進出を知る生徒たち。オバレの今後はローズパーティで発表されることに。
エーデルローズ主催のローズパーティ(ライブ)でコウジがハリウッド進出後、オバレとしての活動は休止し、ヒロとカヅキは『プリズムキング』を目指すことが発表される。
コウジとの別れに涙するヒロとカヅキ。悲しみに沈む客席を見て、コウジから言われた「プリズムショーは皆を笑顔に出来るんだ」を思い出し、皆を笑顔にするため、ステージに出て行くシン。
戸惑う生徒と客席を前にしながら、コウジから託されたOver the Sunshineを歌うシン。シンの姿に触発され、バックで踊るヒロとカヅキ。
真っ暗になっていた客席も色とりどりのペンライトの光が点り、笑顔を取り戻す。
ステージをやりきったシンに駆け寄るエーデルローズの生徒たち。
一方、シュバルツローズでは主宰法月ジンが如月ルヰの美貌を褒め称え、プリズムキングになるのは君だと言う法月に妖しく微笑むルヰ。
シュバルツローズの生徒たちのシュバルツローズを讃える掛け声が響く中、闇夜にシュバルツローズの校舎が浮かぶ。

ここでエンディングが流れ、次回予告に。

次回予告ではヒロの自曲PRIDEを歌うルヰ、PRIDE奪われることになったヒロ、プリズムカップ後エーデルローズを離れることを宣言するカヅキなどのダイジェストが流れる…

以上が出来るだけ冷静に考えたキンプリのあらすじです。
出来るだけ冷静に考えれば、あらすじには特に目立って今までのアニメと違うところはないと思います。あらすじは。

キンプリを語る会でもストーリーに目立って特異な点はないと言うことで見解の一致を見ました。

ツイッターの感想でよく見受けられる二人乗り自転車、エクスカリバー、シックスパック、ヤバい経費書類、お尻からハチミツ、ハリウッド行き電車、凄い風呂……他にもコウジの作る料理とかルヰの登場シーンとか突っ込みどころは山ほどあるんですけど、それはほとんど演出の部分なんだと思います。
しかし、この荒唐無稽とも思える演出の数々も大人が見るからそう見えるのではないか?と言う疑念もあります。
キンプリは元々プリティーリズム レインボーライブと言うアニメのスピンオフですが、そのプリティーリズムの大元は女児向けのカードゲームです(プリティーリズムはカードではなくストーンを使うゲームですが)

子供向けカードゲームは昆虫王者ムシキングから始まった比較的新しいジャンルで、女児向けはオシャレ魔女ラブandベリーが最初でその後、キラキラアイドルリカちゃんデータカードダスプリキュアきらりんレボリューションプリティーリズムアイカツ!、プリパラ、オトカドールと次々とタイトルが発表(既にサービスを終了しているものも多数)されていますが、その全てがカードでコーディネートを行うリズムゲームで、ほとんどがアイドルを題材にしています。女児向けゲームのアイドルとの親和性の高さは凄いです。

子供向けのゲームですから、所謂大人向けの音ゲーとは違い、ところどころでアピールや必殺技(プリティーリズムではジャンプ)と称した演出が入ります。
その演出こそ、キンプリの荒唐無稽に見える演出そのもの、キンプリの演出は全て子供(女児)向けに出来ているとわたしは思いました。
ハリウッド行きの乗り物が電車なのも子供に取って「切符」を使う最も身近な乗り物が電車だからではないでしょうか(個人の憶測です)
プリティーリズムは女児向けゲームのメディアミックス、女児向けのアニメです。
キンプリもその手法に則ったアニメですから、演出がそうなるのも必然では。

しかし、キンプリはミニシアター系の映画で上映時間も限られており、題材的にも子供がターゲットとは言い難く、どちらかと言うと大きなお友達(所謂子供向けアニメや特撮のサブターゲットとされる層)をメインに据えていると思います。
E.T.未成年の主張のような小ネタもアラサーがターゲットだからこそだと思います。

このターゲットと演出が微妙に、それでいて絶妙にズレたことがキンプリのなんとも言えない面白さと中毒性を生み出しているのかなあ、と。

以上が出来るだけ冷静に考えたキンプリの感想と考察でした。



冷静に考えない感想は以下になります。

考えるな、感じろ!
世界が輝いて見えるから、兎に角キンプリを観ろ!
最初は通常上映で次は応援上映な!
EZ DO DANCEでキンブレ振るの最高だから!
細けぇことは良いんだよ!キンプリを観よう!!!!!

『CHaCK-UP ~ねらわれた惑星~』を観た。

※前回に引き続き、めっちゃネタバレあるよ!





ライブまで時間があるので、『CHaCK-UP ~ねらわれた惑星~』の感想もまとめておこう。

『CHaCK-UP ~ねらわれた惑星~』は『CHaCK-UP』の2作目でどちらかと言うとミステリーよりの内容。
宇宙人アイドル『CHaCK-UP』としてデビューし、同時に学院を卒業したアマミヤとトキハラ。
次のライブは先輩アイドルグループ『プレゼント◇5』と競演することもあり、気合いの入るアマミヤ。
※『プレゼント◇5』はアイドルステージ第2弾のメイングループ
今回のミーティングは『プレゼント◇5』のメンバーも参加してくれることになっているが、先に『CHaCK-UP』のメンバーで始めようとするが、そこにミナミの姿はなく、見知らぬ少年がいることに気付くアマミヤ。
「こいつは誰だ?ミナミはどうした?」と言うアマミヤに他のメンバーは口々に「こいつがミナミだ」と言う。
「いや、こいつはミナミじゃない!」と言うアマミヤに調子が悪いんじゃないか?休んだ方がいいと言い、ミナミと呼ばれる少年に風邪薬の称した薬を渡されるアマミヤ。
意味がわからないでいるアマミヤに対し、アマミヤが休めるようにミーティングは学院で行おうとアマミヤを置いていく。
薬を持ったまま呆然とするアマミヤのところに『プレゼント◇5』の大和がミーティングのためにやってくる。
状況を大和に説明するアマミヤ。
大和が語るミナミはアマミヤの知っているミナミと一致し、真相を確かめるために大和と共に学院に向かう。
学院でレッスンをしている『CHaCK-UP』のメンバー。
概ね上手くいっていると言うトキハラにヒヤマは「ミナミが合ってない」とミナミと呼ばれる少年に注意をする。
体育会系で先輩に対してあまり意見を述べないはずのヒヤマの行動に驚くアマミヤと大和。
二人が話し合ってるうちにレッスンの場からヒヤマの姿が消える。
更に驚くアマミヤと大和。
ミナミと呼ばれる少年に意見したからでは?と恐怖に駆られるアマミヤと大和。
混乱するアマミヤと大和の前にミナミと呼ばれる少年が現れ、アマミヤに「薬は飲んだ?」と迫る。
アマミヤと大和がミナミと呼ばれる少年を問い質していると大和の携帯に『プレゼント◇5』のメンバーから「助けて」と連絡が入る。
ミナミと呼ばれる少年が何かしたのかと恐れ戦くアマミヤと大和。
大和はメンバーを助けるために退場。
「お前は誰だ」と言うアマミヤに「自分はミナミだ」と言う少年。
「俺の知ってるミナミは、水星人ミミタはお前じゃない」と言うアマミヤに少年は「自分はミナミだが、水星人ではなく冥王星人ポミィ」だと言う少年。
「薬は飲んだ?」「僕はミナミだけど、冥王星人」を繰り返す少年に渡された薬でメンバーは記憶を消されたのでは?と疑い、恐ろしくなったアマミヤはその場を逃げ出す。
学院内を逃げ回り、ゲンさんに遭遇し、状況を説明しようとするアマミヤにメンバーにも聞いてもらった方がいいとメンバーを呼んでしまうゲンさん。
逃げ出したアマミヤの前に行方不明になっていたヒヤマがぼろぼろの状態で現れる。
もう駄目だと倒れるヒヤマにアマミヤの恐怖は限界に達する。
そこに現れるミナミと呼ばれる少年とメンバー…


ここまで、喚き続け、逃げ惑うアマミヤと淡々と、それでいてずーっと笑顔のまま迫ってくるミナミと呼ばれる少年が対比的でめちゃくちゃ怖いです。
ミステリーって言うかホラーかな???と思うような内容です。


結局、アマミヤの前に現れたメンバー(主にトキハラ)から、ミナミは留学しており、ミナミと呼ばれる少年はミナミの弟で「ミナミカノン」でミナミが帰ってくるまで『CHaCK-UP』を手伝ってくれていると告げられます(水星人ミミタのミナミはミナミリョウ)
大和もメンバーを連れて合流、ただ単に迷子になっていただけだったことが判明。倒れたヒヤマも教師に怒られてぐったりしていただけでした。
「何故ミナミなんて紛らわしい名前で呼んでるんだ?」と言うアマミヤに「自分でそう呼ぼうって言ったくせに。見送りも一緒に行ったのに忘れちゃったの?」と言うトキハラ。
そうだったっけ?なんで忘れたんだ?と言うアマミヤに兎に角揃ったから、ミーティングをしよう!となり、一件落着か…と言うところでヨシノが「まさかあそこまで記憶が消えちゃうなんて…」と独白したところで舞台パートは終了。


舞台パート、1作目より遥かに見応えがありました。
1作目は設定紹介的なものを含んでいたのもあると思いますが、2作目はミナミと呼ばれる少年のキャラが良くて、めちゃくちゃ怖いです。
相対的に見て彼の演技が上手いかどうかはあまり演劇を見ない私には判別がつかないのですが、兎に角キャラにハマっていると言うのか、本当に怖い。あれに追い詰められるアマミヤの恐怖がわかる。
1作目では耳がキーンとしてたアマミヤの演技も追い詰められる役どころだと切羽詰まった感があって、より恐怖を演出してる感じになってて良かったです。
アイドルステージとしてこのオチに持っていくのはわかるのですが、このままホラーで走っても良かったのでは?と個人的には思いました(そうなったらライブパートに繫げないので、アイドルステージとしては破綻しますが)
いや、本当にミナミと呼ばれる少年良かった。



で、ライブパート。
今回も会長の前説から始まって、『プレゼント◇5』やゲストの登場もありつつ、進みます。
舞台パートでは留学したミナミの水星人ミミタはライブパートではスリープモードに入っていないということになってます。
代わりに冥王星人ポミィが頑張ってくれるよ!と言う設定。
ライブパートは前回より必然性が薄くなったかなあと言う印象でした。
舞台パートが舞台パートだけで完結出来るような内容だったので、ライブパートが浮いていると言うか……それがアイドルステージと言われたらそうなんですけども。
やっぱりライブパートは現場を見て、ペンラ振り回して、考えるな!感じろ!しないとかなーと。

この後のepisode0は宇宙人設定の部分が掘り下げられたらしいです。レイヤーがどんどん分裂していく…。



しかし、このアイドルステージは物凄い紙一重の橋を渡ってるなーとも感じました。
今回、ミナミの出演がないんですが、どうも演者である本田礼生氏が他の仕事(テニミュの菊丸らしい)との関係のようで。
代役を立ててなかったことにしたり、留学しちゃったってことでさらっと流すことも出来たと思うんですが、それをせずに何故いない?と言うところを脚本に絡めてきたのは面白いなと思います。
でも、これって他のメンバーも代えられなくなっちゃったというか、『CHaCK-UP』はこの7人の役者じゃないと出来ないってことじゃないですか。
実際、ヒヤマ役の中尾暢樹氏が今期の戦隊の赤に選ばれて出演してるので、1年は『CHaCK-UP』の公演出来ないのでは?と単純に思ってしまいました。
またミナミみたいにそれを絡めた話にしてやるのか?

舞台パートのアマミヤや前説の会長の「帰ってくる場所を空けて待ってる」って割と残酷な言葉でもあるよなーと言うか。
席を空けて待ってるって、つまり帰ってこいよってことじゃないですか。


代役は立てない、君じゃなきゃ駄目だ。


って、物凄い口説き文句と同時にめちゃくちゃ縛る言葉でもあるなあ、と。
全員が帰ってこないと完全な『CHaCK-UP』としての幕が開かないし、幕を降ろすことも出来ないんじゃないのかな…?
そういう意味でアイドルステージって紙一重の舞台だなあと思いました(小並感)



あとやっぱりペンラ振るならオレンジだな(真顔)

『CHaCK-UP』を観た。

※めっちゃネタバレあるよ!





『CHaCK-UP』と『CHaCK-UP ~ねらわれた惑星~』のDVDをお借りしたので、まとめて観たのですが。

ちょっとどう観て良いかがわからないと言うのが正直なところでまだ理解が追いつかない。
自分の整理のつもりでちょっと色々書いていこうと思います。
※これをまとめたくてはてブ登録した。


まず、先に書いたどう観て良いか?と言うのは、舞台パート(脚本)、ライブパート(歌と踊り)、若手俳優のどれに主軸を置くべきかってことです。
『CHaCK-UP』は所謂2.5次元のミュージカルや舞台をプロデュースしているネルケプランニングのオリジナル作品(漫画やアニメのような原作がない)で、「舞台×ライブのアイドルステージ」第3弾ということで、過去のアイドルステージとも同次元の話のようです。

一作目の『CHaCK-UP』はSOJ学院に入学したアマミヤが校門でぶつかった女性に一目惚れし、その女性と付き合うために完全無欠のアイドルを目指す!と誓うところから始まります。
アマミヤは自分のことを天才と信じて疑いませんが、実際は才能がなく、3年生まで選抜クラスに呼ばれません。
3年の秋になり、漸く幼なじみのトキハラとともに選抜クラスに呼ばれますが、教師たちもアマミヤが何故呼ばれたのかわかりません(幼なじみのトキハラは才能があり、何度か選抜クラスに誘われていますが、アマミヤに遠慮して断っています)
アマミヤ本人は揚々と選抜クラスに向かいますが、今回の選抜クラスに呼ばれたのはプライドの高いミナミ、ミナミの金魚のフン(公式設定)のナルカミ、金星人を自称するヨシノ、才能はあるけど暴走しやすいヒヤマと癖のあるメンバーばかり。
6人は来年の春に「宇宙人アイドル」としてデビューすることを目標にレッスンを重ねますが、本当は才能がないアマミヤが足を引っ張り、中々上手くまとまりません。
それでも自信満々で自らの状況を把握しないアマミヤに苛立つミナミ。アマミヤに不満をぶつけても、トキハラのフォローもあり、アマミヤが気付く気配は一向になし。
他のメンバーもアマミヤに才能がないことはわかりつつも、それを容認しているため、ミナミは更に苛立ちます。
そこでミナミはナルカミを使い、アマミヤに「リーダー」役を宛がい、チームのために我慢しろと言った方向で言うことを聞かせようとします。
「リーダー」と煽てられ、ミナミの口車に乗せられるように徐々に向こう見ずなほどポジティブさはなりを潜め、前へ前へと出ることをやめるようになるアマミヤ。
「宇宙人アイドル」としての設定を教師から提示された際、ミナミはアマミヤの設定の「水星人」を欲しがり、アマミヤは言われるまま、「水星人」設定と「天王星人」設定を交換した上、名前も勝手につけられそうになります。
それを受け入れようとしてしまうアマミヤにトキハラとヒヤマ、それぞれから叱責が飛びます。
アマミヤは落ち込みますが、清掃員のゲンさん、ヨシノから激励をもらうことで自分を取り戻すアマミヤ。
全員ミーティングの際、また「リーダー」を持ち出し、アマミヤに言うことを聞かせようとするミナミ。
しかし、アマミヤはミナミの付けた名前ではなく自らつけた「レイ」を名乗り、チーム名『CHaCK-UP』や合言葉「背中のチャックは開けないで」などの設定を披露。
ミナミは反発しますが、トキハラ、ヒヤマ、ヨシノ、そしてナルカミまでもアマミヤ寄りになり、ミナミもアイドル選手権に優勝出来なかったら、アマミヤには降りてもらう的な条件で渋々ながら承諾、『CHaCK-UP』としてスタートを切る………

と言ったところで、場面転換。

最初にアマミヤとぶつかった女性が登場。教師との会話から女性がSOJ学園の会長の娘のユーリということと、清掃員のゲンさんが会長だということ、才能のないアマミヤを選抜クラスに推薦したのがユーリだということも判明します。
随分アマミヤを気に入っているようだと言うゲンさんに自分を口説いた男がいつまでも燻ってるなんて、それに私が好きなのはあの方(作中では明言されませんが恐らく他のアイドルステージの登場人物ではないかと推測)ですわ!とユーリ。
そんなユーリにゲンさんが「しかし、彼らはその方を抑えて、アイドル選手権に優勝したじゃないか」


はい!?!?
アイドル選手権優勝!?!?
えっ、そこ会話ベースで終わりなの!?!?
一番の山場そこじゃね!?!?
アイドル選手権に優勝することで反発していたミナミがアマミヤを本当のリーダーとして認めて、チームの結束が…みたいなのないの!?!?
えっ!?!?!?


などと思ってるうちに話はさっさと進みます。会話ベースだからね!
『CHaCK-UP』はアイドル選手権に優勝したので、学園で凱旋ライブを行うとのこと。
早く行きましょとユーリに先導され、ゲンさん、教師陣が退場。
『CHaCK-UP』が登場し、ライブパートへ。


ライブパートはゲンさんの前説後、宇宙人アイドル姿の「CHaCK-UP」が登場し、オリジナル曲を披露します。
一曲目は「CHaCK-UP ~銀河伝説~」で所謂自己紹介ソングってやつです。
↓これね。
https://www.youtube.com/watch?v=KpHhQaqxCdU


………出て来た時からちょっと思ってたんですけど。舞台パートとヘアメイクが結構違ってたんで、確信は持てなかったんですけど。

アマミヤ、赤じゃないの!?!?マジで!?!?
あの舞台パートの流れで、アマミヤがセンターじゃないの!?!?マ ジ で !?!?


いや、これでミナミが赤なら多少納得は出来たんですけど。エースとリーダーでWセンターみたいな感じでね…いや、でも、ヒヤマ、舞台パートめっちゃ脇役だったじゃん…えっ、センターなの…?


正直なところで、ここで完全に主軸を見失ったと言うか。


DVDなので、裏面にあらすじと出演者のクレジットがあるんですが、出演者のクレジットは宇宙人アイドル『CHaCK-UP』としての名前しか書いてないので、舞台パートの名前はクレジットではわかりません。
宇宙人アイドルとしてDVD裏面のクレジットは、
火星人 マル
金星人 ヴィー
水星人 ミミタ
木星人 ジュジュ
土星人 ドット
天王星人 レイ
の順となっています。

舞台パートを観ながら、私が予想した宇宙人アイドルの割り振り
火星人 マル→アマミヤ(舞台パートの主役)
金星人 ヴィー→ヨシノ(役柄的にはトキハラの位置だけど、舞台パート内で初期から金星人自称があったから)
水星人 ミミタ→ミナミ(主人公のライバル的な位置付けだったので)
木星人 ジュジュ→ナルカミかトキハラ(消去法)
土星人 ドット→ナルカミかトキハラ(消去法)
天王星人 レイ→ヒヤマ(一番目立たない役だったから)

実際の割り振り
火星人 マル→ヒヤマ
金星人 ヴィー→ヨシノ
水星人 ミミタ→ミナミ
木星人 ジュジュ→ナルカミ
土星人 ドット→トキハラ
天王星人 レイ→アマミヤ

いや、マジでなんで…。
これは舞台パートとライブパートで主役(センター)が代わるってこと…?
代わったら舞台パートとライブパートを繋げる必要がないのでは…?いや、繋がってるからこそ主役(センター)が代わるの…?えっ…?

舞台パートを主軸にすると一番の山場が飛ばされてるように見えるし、ライブパートでアマミヤがセンターじゃないのも不自然。
ライブパートを主軸にすると舞台パートよ必要性が薄れるし、舞台パートのマル(ヒヤマ)の出番少なすぎない…?と言う気持ちになる。
それとも若手俳優が頑張ってるのをうんうんって愛でるように観るのがいいのか…?

なんかもうよくわかんねぇ!!!!!

一晩考えても、つらつら書き殴っても結局自分を納得させられる答えが見つからない…これこそ、考えるな、感じろ!ってやつ?



……つまり、これは実際に現場に行かねばわからないのでは?



DVDになると話の要所要所で役者の顔をアップにして表情とかがわかりやすくなる反面、自分が観たいところを選べるわけではないので、特にライブパートは一生〇〇オンリービューが出来ないから、やっぱ現場の空気感はわかりづらいし、その分を頭で理解しようとするから疑問を抱いてしまうのかもしれない。
現場でペンラを振ってたら、細けぇことはいいんだよ!!!考えるな、感じろ!!!ってなるかなーと言う思いもありつつ(円形ステージなので、ぼかし有りとは言え、お客さんがめっちゃ楽しんでる顔も映ってる)、私は型やお約束を踏襲して欲しいタイプなので。

ちょっと現場じゃないと伝わらないのかなあと言うのが、DVDを観た感想でしょうか。
なんとか自分の中での着地点みつけた。

あまりに長くなったので、『CHaCK-UP ~ねらわれた惑星~』の感想はまた別途まとめたい。2作目は2作目だけあった。
正直、1作目のアマミヤの演技が常にがなってる感じがして、耳がキーンとするって思ってたんですけど、2作目ではその感じが舞台装置として活きてた気がする。あと、2作目の新キャラが凄かった。


あ、最後になりましたが、私はペンラ振るならオレンジだな(真顔)

はじめに。

私は自己紹介を軽くする時、バンギャルでジャニオタでオタクでアケゲーマーです、と言うような感じで話をします。
どれもあまり深くはありません(多分)
どちらかと言うと広く浅く。

広く浅くなら、他のジャンルも軽率に見に行ったら楽しいのではないか。
取り敢えず、見たり聞いたり行ったりして見てから考えたことをまとめて行こうと思いまして。
Twitterでは収まらない字数の物を貯めて行けたら。

更新頻度は多分相当低いです。